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八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」感想記録

2008.02.15 Friday 04:01
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    *講座のはじめに八巻先生からエンカウンターの参考文献をたくさん紹介して頂きました。
     ちなみに私は先生が見せて下さった本は全て持っております。構成的エンカウンターミニエクササイズ50選・56選は実に多様なエクササイズが実践しやすい形で編集されているので,直ぐにコピーして使えるものばかりです。

     また,エンカウンター実践テキストは「自尊感情を育てるエクササイズ集」などと特集を組んで紹介している雑誌です。これが実にためになります。というのはここには編集者の提案も記載されているからです。これをじっくり読んでみることをお勧めします。「心ほぐしの学級ミニゲーム集」は低学年のために編集されていますが,指導時期に合わせて細やかに解説されています。かなりお勧めです。人気の文献でかなり売れています。

      八巻先生はワークショップの前に必ずジョハリの窓についての講話をなさいます。
     自分も他者も知っている部分・自分は知っているが他者が知らない部分・自分は知らないのに他者が知っている部分・自分も他者も知らない部分の4つに分けられます。
    八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」14八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」14 posted by (C)あべたか

     エンカウンターのエクササイズを通して,自分は知らないけど他者が知っている部分と自分は知っているけど他者は知らない部分がほんの少し増えるということです。

     自分は気づかなかった部分を他者に気づかされるということは、時に心に余裕がなかったら受け入れられないのではないかという懸念もあります。

     知らない自分を相手に指摘されると、良いことと悪いことがあると話してらっしゃいましたが実にその通りだと思います。

     この気づきはあるとき自分を超えるためのまたとないチャンスとなるわけですが,それにはこれまで自分をどれだけ肯定することができていたかも重要なポイントとなるのではないかと思いました。

     よって、いきなり自己肯定感を他者によって覆されるようなエクササイズを組まないように良く研究する必要も感じました。黄金の3日間は,教室の授業規律を作って一年間の活動の基礎を築いていく大切ない時であるが,この「黄金の3日間では保てない部分がある。」と八巻先生は話してらっしゃいました。「遠慮がある関係になり、強い子が主張する雰囲気になり、そのままいくと言えない子が不適応を起こす心配がある。」とのことです。

     また,ピラミッド型の図を示しました。
    八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」17八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」17 posted by (C)あべたか
    上部の子には「治療的」中部の子には「予防的」下部の子には「開発的」な取り組みが必要で、特に下部の「あまり気にならない子」がいつまでもその状態でいるとは限らないという言葉が印象に残りました。
     いつも安心して子供たちを見ず,治療・予防・開発を心掛けて小さな所作にも心を配っていこうと思いました。



    ★では演習に入ります。

    (準備)
     机を取り払い大きな円状に椅子を並べ替えてエクササイズ開始でした。

    〈ペンネームづくり〉
    指示
    画用紙に自分が呼ばれたいペンネームを書いて下さい。どうしてそう呼ばれたいのかも考えて書いて下さい。これから約束を3つします。
    1. ここで知った他人の情報は決して口外しない守秘義務がある。
    2. 話したくないときは、話さなくても良いパスの権利がある。
    3. どうしても参加したくないことは参加せず横によけて見ていても良い。

    これらのことに同意できたら、名札を首に下げる。

     最初,八巻先生は確認をせずに首にかけるよう指示しました。そして「ごめんなさい。一度外して下さい。」と言われ,上記のことを確認してから改めて首に書けるよう指示しなおしました。そのため,それを必ずしなければいけないという必要感が参加者に伝わったと思います。

     案の定最後にそれについて質問が出ました。

    Q「名札をわざわざ確認してもう一度つけ直させたのはなぜか。」
    A 「条件を確認し、はい同意しますということを首にかける行為で示してもらった。」 

    *確かに、一目瞭然で全員の返事か確認できると思いました。クラスで実践する場合はそこまで徹底する必要はあまりないとのこと。

    (1)ペンネーム


    〈ペンネームの紹介タイム〉
    指示:フロアーを自由に歩き回り、時間内にできるだけたくさんの人に自分のペンネームを売り込んでください。

    *目が合った人と「今日呼ばれたい名前」の紹介をし合いました。

    「みなみ風」「はま風」「なっとう」「うめ」「あんこ」「みかん」「きのこ」「リラックマ」など,豊かな今日のこだわりを持ったお名前の方々がたくさんで,つぎつぎ相手を変えてみなさん楽しそうに売り込み合っていました。

    〈ペアでペンネーム紹介〉
    指示:初めて会った人,ペンネームを見てこの方と思った人,または近くの人とペアを作り,椅子を向かい合わせて座っってください。

    *なんでも,この向かい合い方が意外と多様なそうです。

     すっかり向かい合うのが一般的ですが,ちょいと外側を向き合うとか,正面から目と目とは合わないように座るとか,間の距離を多めに取るとか・・・。

    (自己紹介1)
    指示:指相撲の勝負で勝った人が先に話すか後から話すか決めることができます。

     *この指相撲のルールは一瞬でも押さえたら勝ちというものでした。まずはこの軽いスキンシップで親近感が増しました。
     こういう勝負をすると必ず素の表情が現れるのですよね。1人1分ずつペンネームをもとにして自己紹介をする。そのペンネームに至った理由を交えて話すとあっという間に1分でした。自分の何を紹介するかの指示があると初めての人に対しても抵抗なく話し出すことができると感じました。

    (2)質問じゃんけん


    指示:ペアでじゃんけんをして,勝ったら一つ質問ができます。時間は3分です。答えたくない質問にはパスの権利があります。では、どうぞ。

    *質問されたことだけに答えればいいのに、私はつい詳しく答えてしまったりする癖があります。反対に質問したあともっと詳しく聞きたくなってつい質問をたたみかけてしまったり。ルール違反です。すぐに気づいて,ごめんごめんとじゃんけん開始!でした。と,一度は勝ったけど、なぜかその後は負けどおし。

     そこに八巻先生から、「パンパン」と指示発令の合図が入りました。

    指示:すみません。まだ2分しかたっていません。ずっと負けどおしの方いませんか?ずっと負けどおしの方には質問させてあげて下さい。あと2分差し上げます。

    *ここで時間の変更がありました。

     3分の予定が,2分+2分になったのです。最後の質疑応答の時間にこんな質問が入りました。

    Q:時間の設定を変えたのはなぜか。
    A:ルールを崩すとダメージがあることがあるのであまりしない。

    時間はみんなに公平に与えたい。みんな同じに話せる時間を保証することも必要です。

    (3)他己紹介


    指示:知らないペア同士で4人組を作ります。それでは,お互いのペアを他の二人に紹介しあいます。先ほど聞いたことを30秒で話して下さい。

    *自分のことを人に話してもらうというのはなかなか照れるものでした。改めて聞きながらまともに受けていたんだなと口から出任せ的に話した内容をちょっぴり反省したり,というかペンネームから話し出した内容はこうして他者の口から聞くと自分の中では大して重要でなかったりするものだなと思いました。つまり話しやすく、他者にとっても人に伝え易い内容なのかも。でも相手ペアの他己紹介を聞いていると,良く理解しあってるななどと感心したりしました。うん,聞き上手,話し上手と感心することしきり。

    (4)あいこじゃんけん4人組



    指示:4人で10回だけじゃんけんをします。あいこになった数を数えてください。

    *この場合のあいことは,4人全員が同じものをだすことでした。

    「じゃんけんぽん!」「あー!」
    「じゃんけんぽん!」「オッシィ−!」
    あちこちから嘆きの声がする中で
    「やったぁ!!!」「うわぁーい!」
    と歓喜の声も上がる。
    我々は・・・・。あわない。

     私はみんなに気づいてもらえることを信じてパーを出し続けたのですが,悲しいかなだめでした。そういう邪道はみなさん考えないようでした。クラスでもグループ替えの後,あいこじゃんけんをやることがあります。回数に制限は付けず何回目であいこになるかで競います。36回目なんてのがありました。
     それでも、だからこそ、あいこがでるとかなりうれしそうでした。

    (5)無言ゲーム(バースディライン)


    指示:会話は決してせずに、4人グループ内で生まれ月順に並び直します。

    *みなさん、手で月を確認して、並び直してらっしゃいまいました。この無言ゲームは目やジェスチャーで確認し合うので,生まれ月のような簡単な内容が確かに適しているなと思いました。

    指示:では,確かめます。言われた月の方は立っていって下さい。とおもむろに八巻先生は「12ヶ月の歌」をところどころ替え歌にして歌い出しました。なかなか良い声でした。

    *この無言ゲームは言葉がないので,目で伝え合うところにグループのつながりを感じました。

    (6)サイコロ・トークキング(保護者バージョン)



    指示:グループ内で順番を決め、サイコロを振って出た目のテーマについて話します。はじめにトーク(1)をして、一回りしたらトーク(2)にはいります。1人1分程度で話してください。どうしても話しにくいテーマや話したくない場合は「パス」できます。「なにがでるかななにがでるかな」と歌いながらサイコロを振ります。

    *トーク(1)のテーマは、好きな食べ物・趣味・マイブーム・ストレス解消法・着ている服について・得意料理の6つでした。当たり障りのないテーマで話し易かったです。
    トーク(2)のテーマは自分の性格・考え方・感じ方など内面に迫ったものが多い。短所・苦手なこと,自慢できること・長所,最近の悩み・恥ずかしかったこと・失敗談,生き方に影響を与えた人,告白!昔こんなことしてました.生まれ変われるとしたらの6つのテーマでした。

     保護者会でこのテーマ(2)で話すことには抵抗を感じる人もいることと思います。パスの権利はありますが、その権利を使う人に対する偏見が生じないかと懸念も。
      

    (7)「気になる自分」心のふれあいカード「言葉のプレゼント」


    指示:カードの真ん中にグループのメンバーのペンネームを書きます。左側に箱の中の言葉からメンバーに合うものを選んで書いてください。「言葉のプレゼント」タイムです。「言葉のプレゼント」をもらう人の方に3人が体を向けて,一人ずつ選んだ言葉をかけていきます。プレゼントしてもらったら「ありがとうございます。」とお礼を言います。選ぶ言葉は一人3つです。

    *一緒にエクササイズを体験したグループの仲間からもらう言葉は興味があります。どんな風に見られていたのかが分かるからです。箱の中の言葉はどれも長所として書かれているので,安心して言葉のプレゼントを待つことができます。特にはじめからペアだった相手からもらう言葉は重みがありました。これはジョハリの窓の、自分が気づいてなくて他人が気づいた部分かなと思います。
    「ふれあい自己発見」と先生が話していましたが、シェアリングをする中で、新たな自分が発見できるなと思いました。プレゼントされた言葉に「よく気がつく」があったとして、それは実は弱点で全くぼっとして気がきかない自分だったとします。でも、この時間そう映ったのだと知ったとき、もしかしたらこれは乗り越えられる部分なのかと自信を持つことができると感じました。新たな自己発見。自己肯定感につながるよいエクササイズだと思いました。クラスでやるなら相手のことがまだよく分からない4月頃がいいのでしょうか。

    (最後まとめの講話から)


     クラスにトラブルが起きやすいのは6月と11月ということです。4月5月6月と共に生活指定く中で,だんだんと心理的な距離が縮み,親しくなりすぎて相手のことを考えずに物事を言ってしまうことが要因としてあげられるそうです。
     11月の荒れは、夏休みたくさんの経験をして9月がスタートするのですが、自分の変容を発揮できないまま,9月10月と過ぎていきます。その間陸上記録会,運動会学習発表会などと学年の交流があり,その中で新たな自分への気づきが起きてゆがんだ形で11月に表現されることがあるということでした。

      自分では,この時期あまり荒れを感じたことがなく、逆に学習発表会の取り組みを通して学年学級が一体感を共有したことによりよい方向にまとまり出すことが多いです。
     ただ昨年は学習発表会後落ち着きを失った子がいました。彼はADHD児なのですが,学習発表会で取り組んだ和太鼓に夢中になり,9月からひたすら和太鼓を目標にがんばっていたのです。それが終止符をうつと同時に、目標を見失って荒れ出したのでした。

    (質疑応答)


    Q:参加したくない方は見ていて下さいと言われてましたが,実際にそういう子が出た場合など,教室ではどうしてますか。
    A:「見ててね。」と言うこともありますが,タイムキーパーをお願いしたり,または紙配りをお願いしたりしてます。同じ空間にいるという意識を大事にします。また参加せずに見ている人がいると,見られていることを気にする人もいるので,「参加者」とさせるように配慮しています。

    Q:お互いを知っているような学級で使うポイントを教えて欲しいのですが。
    A:自分を見つめるエクササイズとか信頼関係を育むエクササイズがよいと思います。今エクササイズは約750あります。ゲーム性の強いものもよいですが,クラスの子供たちにどうなってほしいかを考えて選ぶことが大切です。子供たちにどうありたいかを聞いてみるのもよいと思います。課題解決にも使えますが、やっているうちにいさかいが起きることもあります。

    *子供たちのようすを見ながら,治療的なもの,予防的なもの,開発的なものを実践してみればいいのかと思いました。

    *私も毎年,エンカウンターをクラス作りに取り入れております。今年は年度当初に1年間のエクササイズの計画を立てました。八巻先生の文献を参考にして組んでいきました。かなり効果的でした。
     次年度は今回得たことを加えさらにバージョンアップさせていこうと思います。

    (文責:東北青年塾生「堀」)

    「第4回東北青年塾 記録」 目次

    1. 八巻寛治「エンカウンターで学級づくり−最初の3ヶ月−」
    2. 「ワークショップ講座−授業づくり最前線−」
      1. 佐々木潤「お笑い教育ミニネタ」
      2. 阿部隆幸「知識を活かす社会科学習ゲーム」
      3. 佐藤正寿「ICT活用教育」
      4. 石川 晋「国語科ワークショップ型授業」

    3. 「ワークショップ講座−授業研究最前線−」
      1. 中屋紀子「授業ビデオによる検討方法」
      2. 上條晴夫「実践レポートによる検討方法」

    第4回東北青年塾の記録 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |

    コメント

    | jordan 11 space jam | 2018/04/30 10:15 AM |

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