東北青年塾

東北から発信!よどんだ空気が変わる!明日の授業を楽しく知的なものに!


東北青年塾情報をツイッターで。ハッシュタグは「 #thsj
【第1回東北青年塾の記録】【第2回東北青年塾の記録】【第3回東北青年塾の記録】
【第4回東北青年塾の記録】【第5回東北青年塾の記録】【第6回東北青年塾の記録】
【第7回東北青年塾の記録】【第8回東北青年塾の記録】【授業づくりネットワーク東北2009Winterの記録】
2009年度東北青年塾の予定
【第10回東北青年塾の記録】【第11回東北青年塾の記録】【第12回東北青年塾の記録】
【第13回東北青年塾の記録】【第14回東北青年塾の記録】【第15回東北青年塾の記録】
2010年度東北青年塾の予定
【第16回東北青年塾の記録】【第17回東北青年塾の記録】【第18回東北青年塾の記録】
【第19回東北青年塾の記録】【第21回東北青年塾の記録】
2011年度(平成23年度)東北青年塾の予定
【第22回東北青年塾の記録】【第23回東北青年塾の記録】【第24回東北青年塾の記録】
【第25回東北青年塾の記録】【第26回東北青年塾の記録】
2012年度(平成24年度)東北青年塾の予定2012年度(平成24年度)東北青年塾の記録
2013年度(平成25年度)東北青年塾の予定2013年度(平成25年度)東北青年塾の記録
2014年度(平成26年度)東北青年塾の予定2014年度(平成26年度)東北青年塾の記録

佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」感想記録

2011.02.22 Tuesday 21:32
0
    IMG_1236
    会場で配布した資料は全部で3枚でした。
    1. 講座 「道徳のチカラ」&「とっておきの道徳の授業」 *以下,この資料のレジメに沿って記します。
    2. 2011,1,8発行 「天声人語」
    3. 読売新聞 「教育ルネサンス NO161~教師力を養う13~」

    1 即実践化へ

    配布された資料の「天声人語」の内容は,お年寄りと小学生が食事会をしたときの様子が記されていました。箸をうまく使うことができない子どもに対し,大人(親や先生)がきちんと注意しないからだと嘆くお年寄りの声。また,箸の取り扱いが成されない若者のこと等が記されていて,これれらのことを低学年の児童にどのように教材として授業にするのかという話題提供でした。

    「新聞記事から,どのように小学校低学年向けに授業をするのか」

    1. 絵や画像を用いて,イメージをわかりやすくした提示資料を作成すること。 資料に関連される人物の表情から想像させる。インターネット上で検索をかけると,フリー画像も探すことができるので,効果的に画像資料を用いることも奨励したい。
    2. 提示した資料から,児童の意見を引き出す。話をさせること。 低学年であれば,箸を目の前で使って見せることで学習意欲を喚起させ,盛り上がるだろう。また,箸の持ち方も自他で確認し合う気付きも生まれるだろう。
    3. 主題に迫る資料を提示し,視覚的に気づかせること。 この資料の紹介では,なぶり箸,なめ箸等の箸の禁手に関する画像を見せて,日頃の箸の取り扱い方を児童自身に振り返えらせて考えさせた。
    4. 3択問題のクイズ形式で提示すること事は効果的であること。 クラス全員の児童が発問から考え,受け答えができる。
    5. 著名な方の言葉を提示することも効果的であること。 低学年には噛み砕いて説明することも必要だが,何かしら気付く,受け止める児童もいることだろう。なお,すぐに答えが返ってくることに期待してはいけない。


    <講座で得たこと>
    新聞は手軽な資料となる。通読して気になった記事は即切り取ってしまい,日付を記入しておくことで,のちのち重宝することも伝えられた。新聞を単なる読み物の資料として使うのではなく,児童の実態に応じた資料の提示の仕方,所作を学級全体で確認し合うことなどの学習は,めりはりがあって道徳の時間が楽しくなるだろうと感じました。 また,多くの価値観を引き出す発問の工夫として,年齢に応じて必要に応じた絵や画像等を用いて資料を活用して授業を展開し,発問で「何故」「どうして?」を個々の児童に問い考えさせることが,『道徳の価値』を深めさせていくことに気付きました。

    2 発問づくりの定石

    企業広告や新聞の紙面には,児童に考えさせたい,「!」とさせられるコピーや写真も多い。新聞の広告や企業広告などにも日頃アンテナを高くすると,資料として使えるものもあるので多くの事に目を向けてほしい。

    1枚のポスターに記された『言葉』からどのような気付きに迫れるだろうか。話題にした資料は,松井秀樹が大きく映し出された写真であり,『松井秀樹は上を向く。』といったコピーが書かれた企業広告だった。 肯定的な意見,否定的なな意見等,児童の言葉を通して伝えあい,発表から気付かせ合うことを大事にして欲しい事を伝えられた。気付きを大切にし,児童・生徒が自分の気持ちや自分自身に置き換えて伝えてきた時,教師としてどのように受け止め,そして児童に返えす(返答する)のかも指導上のポイントでもある。

    3 生徒指導的 道徳授業

    教員をしていれば,『いじめ』といった問題は必ずある。『いじめ』は本来1人の児童を対象とした,のけものにしたり馬鹿にしたりする行為である。発端は1名から派生していることが多いが,長期化すると学級全体の問題となり,時に学年全体の問題に広がることもある。あくまで指導の方法例として紹介して頂いた。 『いじめ』の指導を行うときは,次のことを徹底させた。

    1. 一切しゃべるな!無言で聞かせる手法。
    2. 机にも触れるな!いじるな。教師の話に集中させる手法。
    3. 絶対声を出すな!思いを受け止めさせる手法。
    と毅然とした態度で指示をした。

    卑怯=「いじめ」 正々堂々=「スポーツでいえばフェアープレイ」と言葉をわかりやすく児童に伝えた。「卑怯なことを繰り返す人は,『人権』を無視することであり,犯罪者である。といったことを,声をあらわにして伝える。『犯罪者』といった言葉を前面に出すことで,児童は,自分自身の過ちを受けとめる者もいる。

    このような場で,何かをさせるのではなく,心に響かせることが大切である。決してすぐに改善することに期待してはいけない。

    教師の話を,しっかり受けとめた児童たちは,自らの行動を見つめ直し,改善しようといった気持も芽生えてくるだろう。この気持ちを受けとめてほしい。

    以前の指導した方法として,これらの指導を終えて,松谷みよ子さんの『私のいもうと』を読んだ。『いじめ』をはじめとした,明らかによくないと思われる行為に気付かせるためである。

    また,『いじめ』をはじめ,あきらかに児童自身が善悪の判断がきちんとできる行為については,無理に「何を考えたか?」「何を感じた?」等,聞いたり,問わないことも必要である。
    教師はつい詰問をしたり,たくさんのことを発表させたいことが先行し,児童・生徒たちに聞きたがる傾向もある。しかし,必要以上に質問されたり,聞かれたりすることで児童にも嫌悪感,不信感にもつながってしまう。これは大人の社会でも同様でしょう。教師は,児童や生徒に質問を投げかけ,答えが返ってくることで安堵してしまう傾向,くせもある。
    その他に,日々の授業では,まとまったこと,まとまった感じを好む。しかし児童・生徒にとって,よくない,悪いことは悪いと理解していて,話したがらない。話をしなくとも理解している。無理に問うことはせず,個々の生徒に受け止めさせることも大切なことである。つまり,言葉にならない言葉も大事にしたい。

    問題行動は,決してすぐに改善するわけではない。しかし,少しずつおかしいことはおかしいといったことに気付せ,良い方向へ波紋を広げることも大切である。

    <講座で得たこと>
    言葉にならない言葉を受けとめること。じっくりと個々の児童・生徒に受けとめさせる時間であったり,間の取り方を身につけたいと感じた。同時にこのことは,児童が考えたことと,教師の強い願いがぴたりと合った時につくられる共有された空間ともいえる気がした。佐藤先生の温かい指導の中に,厳しくも見守ろうとする指導を感じた。この話題提供で約40分ほど過ぎていた。話題のところどころに,すぐに解決策を求めようとしない教師に対する姿勢も見受けられた。

    4 佐藤幸司学級の道徳授業

    NHK山形で県内と東北版で放映されたVTRを視聴した。VTRでは,普段見慣れている色の絆創膏。日本人の肌の色の絆創膏。そして,児童に配布された黒い色の絆創膏。児童たちは絆創膏を手にとって,透かしたり手に当てたりして思い思いの考えを述べている。一通り視聴していくと,身の回りのもの全てを教材としていることにも触れていて,実に多くの教材を佐藤先生が手掛けてきたことが紹介されていた。
    また,決して事前の打ちあわせをしているわけではないのに,道徳の授業終盤,児童たちは自ら資料から感じた何かから,「歌を歌おう!」と提案して笑顔で歌っていた。教室の中は温かい空間につつまれた様子が映し出されていた。

    視聴後,ディレクターにも驚かれたと話をしてくれた。時に,教師の思いと,子どもの気付きがぴったりと合う瞬間は,非常に嬉しいことである。
    『道徳』の時間は変わらないのでやりたくないと言っている先生もいる。しかし『道徳』の持つ力を受けとめてほしい。年間35時間の授業時間ではあるが,毎時間を大事にしていくと,学級の雰囲気も変わる。変わります。この「変わった!」を実感することで大切に思えてくるだろう。同時に,人格の完成といった大きくも崇高な目標を立てようとすると,壁にぶち当たってしまう。本音で語り合える『道徳』をめざし,つくっていってほしい。大きな目標ではなくとも,小さな目標を少しずつ少しずつ積み重ねてほしい。

    <講座で得たこと>
    講座の中で紹介されている画像も,本当に身近なもはのが多いことに気がついた。家族で旅行に行った時の写真,新聞や広告ポスター,視覚障がい者に配慮したシャンプーの容器等。しかし,配布された教材から,子どもたちは疑問や想像を膨らませる。そして,活発に意見を交わす。子どもたちのつぶやきを大切にし,発問でゆさぶらせ,教師の意図することをメッセージとして深めさせる。これらの活動から,教師から教えるのではなく,子どもの心の声を引き出して,発表から気付かせていく。と話していたことも納得できた。また,急いで結果を求めるのではなく,少しずつ気付かせていくことを大事にしてほしいことも伝えられた。少しずつ・・・キーワードです。


    5 学級づくりの話

    1. ほめる指導=ほめるためには『事前の仕掛け』を大事にしよう。
      音読に自身がない生徒に,こっそりと予告指名をしておく。音読ができた時児童の自身にもつながり,褒めることにもつながる。褒めることを土台にすることで,自己肯定間を生み出すことになる。児童・生徒は認められたことで喜びを得るだろう。
    2. 笑顔の下校指導=下校時は皆笑顔で帰宅させよう。
      帰りの会は笑顔で下校させるようにしよう。楽しく笑って帰らせることを大事にしよう。
    3. モノでつる指導=児童の心をつかもう。
      児童への配慮,思いやりを大事にしよう。ちょっとした気持,行動が児童の気持ちをほぐすことにもつながるだろう。

    6 教師の仕事術 ~常識&おしゃれ編~

    1. 家庭訪問先での玄関でどのように脱ぎますか。
    2. 男性職員。靴ベラを持ち歩いて靴をはくとかっこいい。さまになる。
    3. 服装にもこだわりをもつと,児童,保護者にも受けがよくなります。
    4. ストレスは酒,カラオケで発散してはいけません。授業で勝負すべし。
    これらの内容の詳細は,佐藤先生の新刊『プロの教師のすごい仕事&整理術』(学陽書房)にも記されています。 最後に・・・ 私自身は,『道徳』といったネタではあったものの
    1. 『道徳』を通した教材作成の在り方。
    2. 教師自身の日頃何事にもアンテナを高く持つことの在り方。
    3. 児童を見守る教師の優しさ,指導の在り方。
    4. 教師の仕事の在り方。
    5. 教師の学校外でのサークル,研究会等の交流の在り方。

    本当に優しい語り口で考えさせられることの多い講座内容でした。また,教材として活用している資料は本当に児童にとって身近なものが多く,教材は自ら足で稼ぐことに我が身を再度振り返ることができました。佐藤先生の「これも見てください!」「こんな題材をしたこともありました」でフォルダークリックするとパワーポイントで作成されたファイルがたくさんあり,指導実践資料,改定され活用されている資料の多さに圧倒されました。何事にもアンテナを高くして,児童・生徒の気持ちを受容することを今後も大事にしていきたいと感じました。

    佐藤幸司先生,ご多用の中素敵な話をしていただき,ありがとうございました。

    (文責:東北青年塾生「矢崎」)


    「第21回東北青年塾 記録」目次

    1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
      1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
      2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

      第21回東北青年塾の記録 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

      コメント

      コメントする










      この記事のトラックバックURL

      トラックバック機能は終了しました。

      トラックバック