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田中博司 講座2「教室経営 学級経営 授業におけるユニバーサルデザイン」感想記録

2009.10.17 Saturday 21:16
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    第13回東北青年塾pic6第13回東北青年塾pic6

    この日、体調が優れないにもかかわらず、田中先生にお越しいただき、話を聞けて本当にありがたかったです。具体的な学級経営を垣間見ることができてとても有意義な時間でした。田中先生の講座では、通常学級で14年間担任をなさってきた田中先生の立場から見た特別支援教育についてお話を聞きました。前半に特別支援教育の考え方、後半では実際の教室づくり、係・当番活動の工夫、子どもへのかかわり方の工夫、授業づくりの工夫、学級づくりの工夫について、スライドを見ながら実践を紹介していただきました。特別支援教育を考える根本的な考え方とそれをどう学級経営にあらわしていくかを結び付けて考えることができました。
    以下、記録者の立場から、特に印象に残った部分を紹介したいと思います。
    ※ →記録者感想

    (1)はじめに


     『オチツケオチツケこうたオチツケ』という絵本を紹介。
    ここには机を汚してしまうような特別支援が必要な子どもの話が書かれているが、その子以外の子にどうかかわるかが学級担任には求められている。教室では、その子とのかかわり、まわりとのかかわりを考える必要がある。教室は社会の縮図として見ることができ、その負担は担任にある。私たちは集団にかかわる専門性が必要である。
    →特別支援の子をどう指導するかということで、どうしても他の子への支援とは切り離して考えることが多かった。集団の中で関わり合いながら、個をどう育てていくかを考えていきたいと感じた。

    (2)通常の学級の担任としての特別支援の考え方


      特別支援が必要な子への対応だけでなく全体への対応をも意識すること。
    「安心感、心地よさ、気持ちよい」を感じるクラスでありたい。集団が落ち着けば、子ども同士の助け合いが見られ、集団そのものがその子の指導になる。
      クラスの状況を○、△…配慮を要する子、□…つられる子として図式化したものを提示。さまざまなクラスの状況がある中で、□を○に、△を□や○にするために全員を意識しているとのこと。
      →集団で学ぶことの意味を考えさせられた。どんな子であっても一人では学べないことが集団にはある。一人でも多くの子にこのクラスでよかったと思わせることができるように、集団への対応から個への対応をさらに学んでいきたいと思った。

    (3)教室づくりの工夫


    • 教室の前面はすっきりと、余計なものはなし
    • 教室の掲示に青色を使って落ち着かせる工夫
    • 先生の机に並ぶときに立つ位置がわかるようにボールマークで示す。
      田中先生は野球のボールの絵を床に書いて示していた。
    • 朝の会・帰りの会の手順は後ろの黒板上に貼る。
    • 座席にも配慮(前、両端など)

    →子どもが過ごしやすい、快適な場所として目に入るものに配慮がなされている。
    視覚に訴えるのが一番わかりやすいのだと思う。

    (4)係・当番活動の工夫


    係活動
    一人一役の係活動で係のチェック表を利用。仕事をしたら、自分の名前が書かれたマグネットを動かす。その日にだれが仕事をして、だれがしていないかをすぐに見ることができる。

    掃除当番
    自分の役割を明確にすることができる。しかし一人一役でやると、グループで協力してやっていたことが、自分のところだけでよしとしてしまう危険性もあることに注意。

    日直の当番表
    一つできたらめくっていき、全部めくれると絵が完成するものを紹介。

    プロジェクト活動
    子どもの協力、自主性を生かすためのもの。

     →田中先生から、このような工夫をすることで、頑張っている子を周りからと先生からいろんな面で認めることができるとお聞きした。できて当たり前とするのではなく、できたことを適切に評価することで、子どもの意欲に結び付けることができるのだと思う。
     

    (5)子どもとのかかりわり方の工夫


    <個への関わり>
    • 自分から謝ったこと、振り返ったこと、気付いたこと、自分から戻ってきたことがあったらほめる。そしてその回数を増やしていく。
    • 叱るルールを決める。「同じ注意を何回もしたとき、命に関わる大けがになるとき、差別、いじめをしたとき」
    • 共感する「〜だったら仕方ないね」

    <全体への関わり>
    全体の前でほめたり、その子だけをほめたり、逆に聞こえないようにみんなに伝えたりする方法がある。それに加えて、「隣の子をほめる」のは、じっとがまんしている子をほめるということである。
    『ビー玉貯金』=クラスでいいことがあったら教師が一つビー玉をビンに入れる。全部たまったらお楽しみ授業をする。
     →一人のよさをみんなで分かち合うための手だてを知ることができ、参考になった。ビー玉貯金は早速やってみたい実践である。

    (6)授業づくりの工夫


    45分の授業時間を分割して集中できるように、クイズ、ゲーム性のあるものをすることで取り組みやすいものに。
    友だち同士で教えあうお友達支援。

    <実際の授業の紹介>
    ・漢字マッキーノ(漢字テストの答えを3×3の升目に埋めていく。答えながらビンゴゲームをする。黒板に書いた解答を少しずつ消すことにより、次の漢字テストへのヒントとする。)
    ・にんべんのつく漢字を集める。
    →ただ漢字テストをするより、ビンゴになっていたらより楽しい。いつも通りから、ひと工夫で集中力が高まる。頭の切り替えがぱっとできる実践である。

    (7)学級づくりの工夫


    声かけに配慮。「先生」対「クラス」と意識させることによって、まとまってみんなで挑戦する意欲につながる。例として、「日」という漢字に一画足してできる漢字は?という問題に挑戦した。
      →この話を聞きながら、田中先生のクラスの子どもたちと先生のあたたかいやりとりが想像できた。先生と子ども一人ひとりがつながっている。クラスみんなで乗り越える。そんな雰囲気を大事にしていきたい。


    〔全体を振り返って感想〕


      今回、田中先生のお話をお聞きして最も強く感じたことは、特別支援が必要な子がいるいないに関わらず、学級経営そのものを見直すことで、個を活かしながら全体をもまとめることができるのだということです。誰にでも同じ時間と空間が用意されていて、学ぶ権利を持っています。育ちを期待するには俯瞰的な視野とアップで見る視野の両方を持ちたいものだと思いました。
    お忙しい中充実した講座をしてくださった田中博司先生に、心より感謝を申し上げたいです。ありがとうございました。 

    (文責:東北青年塾「西塔」)



    「第13回東北青年塾 記録」目次

    1. 渡邉謙一 講座1「特別支援教育・発達障がいと学びにくさについて」
    2. 堀多佳子 模擬授業
    3. 田中博司 講座2「教室経営 学級経営 授業におけるユニバーサルデザイン」
    4. グループワーク
    5. 質疑応答
    6. 参加者アンケート


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