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渡邉謙一 講座1「特別支援教育・発達障がいと学びにくさについて」感想記録

2009.10.11 Sunday 16:11
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    第13回東北青年塾pic5

    渡邉先生からは、「特別支援教育」の概要的なお話、「発達障がい」のある子どもの教室における学びにくさ」、「特別支援学級」から学ぶべき授業づくりの視点等についてのお話をお聞きした。
     先生ご自身の「プロフィール」、「あまのじゃくゲーム」(学事出版:続 特別支援教育 手軽にすぐに使える教材・教具より)からスタートした講座は、渡邉先生の軽快な語り&練られたプレゼン構成により、楽しく、多くの学びを得る機会となった。以下、記録者として印象に残った点を中心に内容をまとめてみた。

    1.特別支援教育の理念


      「特別支援教育の推進について(文部科学省通知)」の文章を(1)(2)(3)の3つのステージに分けて説明していただいた。ここでは、その文章を主に紹介したい。
    (ステージ(1))
      特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するために、適切な指導及び必要な支援を行うものである。
     →「支援する」とはどういうことか、表情から感情を読み取ることのできない子どもさんを理解する際の事例等、渡邉先生の経験を踏まえたお話をお聞きした。

    (ステージ(2))
      また、特別支援教育は、これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施されるものである。
     →特別支援教育が全ての学校・学級で実施されるべき教育であることの確認があった。

    (ステージ(3))
    さらに、特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるものであり、我が国の現在及び将来の社会にとって重要な意味を持っている。
     →「不登校、いじめ」等、その子どもが困っていたら、それは特別支援が必要であるという考え方であることを教えていただいた。
    →発達障害とは何か、医学的な視点からの説明があった。(白木澤史子先生の講演より)
     (1)精神遅滞(知的障害)MR   (2)広汎性発達障害 PDD 
     (3)注意欠陥多動性症候群ADHD  (4)学習障害 LD

    2.特別支援学級に学べ


    (1)ワークシステム
     「特別支援学級に学べ」渡邉先生の話の中で最も印象に残った言葉である。渡邉先生は、特別支援学級の自立をめざしたワークシステム((1)何をするのかがはっきりしている。(2)どのくらいの量をやるのかが見える(3)いつ終わるのかがわかる(4)次に何をやるのかがわかる)のよさを指摘している。
    特別支援学級では、人ではなくワークシステムを活用して指導している。(システムの中で教えるようにしている)そのワークシステムの視点を、通常学級の授業でも取り入れることは可能である。

    (2)その子どもに応じた支援
     障がいのあるなしに関わらず、その子どもに応じた対応が必要。(診断名にふりまわされてはいけない。)
     ★障がいは、「ある・なし」、「重い・軽い」という言い方から、グラデーションの濃い、薄いの問題として表現するようになってきている。
     
    (3)個別支援のプロセス
      1情報収集→ 2見立て→ 3計画→ 4実践→ 5ふり返り

    3.「どうする?」について


     特別支援の必要な子どもが1人の場合は、個別支援に基づくきめ細やかな指導が可能である。しかし、通常学級において、特別支援の必要な子どもが複数いた場合はどうすればよいのだろうか。渡邉先生は以下のように述べている。(金子晴恵先生の講演より)

    (1)「全体」から「個」へという視点が大切
     ・まず 学校を 変える
     ・次に 学級を 変える
     ・そして 授業を 変える
     そのあとに 個別支援を考える。
    つまり、通常学級において大切なことは、学級づくりと授業つくり

    (2)キーワードは「多様性」への対応
     「私の教え方で学べない子どもには その子どもの学び方で教える」(上野一彦先生のBlogより)

    【感想】


     「特別支援教育を進めるにあたり、特別支援学校も特別支援学級も全てなくして、みんな同じ場所で勉強する。そして、それぞれにあった品質の教育を与えていく」という国としての大きな方向性(インクルージョン)を前提とした渡邉先生の話は、私にとってはインパクトが強く、障がいを持った子どもに限らず、外国籍を持った子どもさん、異学年間の交流等まさに、通常学級におけるユニバーサル授業とはどういうスタイルなのか、自分なりに考える有意義な場となりました。
     「全体」から「個」へという考え方も、「個」に適切な対応を行うための「全体」への働きかけであることが納得できました。「システムの中に、子どもを当てはめていく」という考え方(言い方が適切ではありませんが)には正直、抵抗を感じる部分もあります。しかしながら、子どもの実態をみながら、学習の枠を設定することで、子どもたちも見通しを持ち安心して学習できるのだと思います。「多様性」への対応、まずは自分自身のコリ固まった価値観を見直すことが必要であると強く感じました。
     渡邉先生、ありがとうございました。
    (文責:東北青年塾「増川」)


    「第13回東北青年塾 記録」目次

    1. 渡邉謙一 講座1「特別支援教育・発達障がいと学びにくさについて」
    2. 堀多佳子 模擬授業
    3. 田中博司 講座2「教室経営 学級経営 授業におけるユニバーサルデザイン」
    4. グループワーク
    5. 質疑応答
    6. 参加者アンケート



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