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八巻寛治先生講座「学級の荒れなんて関係ない! 学級集団づくり再スタート 」講座感想記録

2009.09.05 Saturday 21:33
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    yamakan12
    八巻先生の講座では、前半「学力と教育環境(学級づくり)の相関性」、「堀先生、武田先生のプログラムの意味づけ」、「ご自身が経験された荒れた学級の様子、そして、そのような学級をどう立て直していかれたのか」等についての話をお聞きした。
    後半では「心ほぐしのミニエクササイズ」などの具体的な活動を実際に体験した。前半の理論編と後半の活動編での気づきを結びつけて考えることで、「構成的グループエンカウンター」を活用した「学級づくり」の視点について楽しく学ぶことができた。
    以下、記録者の立場から、特に印象に残った部分を紹介したい。

    1学級活動の年間指導計画作成時の留意点


     八巻先生ご自身がつくられた詳細な「学級活動 年間指導計画」を見せていただいた。
    特に次の3点を今後の参考にしたいと感じた。
    1. 学級のねらいを、子どもにもわかる「合い言葉」形式で記入。
    2. 育てたい力の明確化(前学年までどのように育てられているかを踏まえて)
    3. 児童の実態と育てたい力を受け、具体的な学級づくりのねらいや留意点を記入。

    • まずは現在の子どもの実態把握、そこから学級づくりの視点を明らかにする必要があることを感じた。八巻先生の年間指導計画で、エンカウンターは学期1〜2回程度しか入っていない。朝の会や帰りの会で短時間にできるものを主に仕組んでいる点が特徴的である。


    2「構成的」という意味


      エンカウンターとは、「本音と本音の交流のできる親密な人間関係のこと」である。しかし、本来はとても難しいものであり時間もかかる。よって、学校で行う場合、「構成」という枠を設けることで授業時間内で実施可能となる。また、子ども同士の心理的なダメージも少なくてすむ。
    • 「構成」の要素としては、「人数」、「時間」「身体接触」、「ルール」(ローカルなルール、ソーシャルなルール)等がある。基本は、はじめ、中、終わりといった授業形式。いずれも、子どもの実態に応じて設定することが必要である。
    • 後半のミニエクササイズでは、以下のものを体験させていただいた。
      1. 「一瞬指相撲」で順番を決める→自己紹介(1分間)
      2. あいこジャンケン:
      3. 「一瞬指相撲」で順番→ジェスチャーゲーム
         ・〜しているところ ・〜が〜しているところ ・〜が〜して、〜と思っているところ
      4. サイコロトーク
      5. 「気になる自分」心のふれあいカード

    • 「構成的グループエンカウンター」におけるルールとして、
      1. 守秘義務
      2. どうしても話したくないことは話さない
      3. どうしても参加したくないときは参加しない

      というものがあった。特に「3」のルールは、授業として行う場合には正直抵抗を感じる。しかし、事前にこのようなルールの確認を行うことは、互いの本音を出し合う上で大切なことであると感じた。また、クラスの実態に応じたローカルルールの設定も有効であると感じた。


    3 社会的スキルと心のエネルギーの関係


    「努力したことには何らかの賞賛がないと続かない。+(プラス)のエネルギーは他人から認められるかどうかが大切。」という八巻先生の言葉が印象に残った。
    • 「心のピラミッド」をもとに、子どもの社会的能力を支える土台として、
      1. 人間のよさ体験
      2. 心のエネルギー

      が大切であることをお聞きした。学校生活を通し、「安心」「楽しい体験」「認められる体験」を意図的に仕組むことの重要性を感じた。


    4 学級の「再出発」の時期の課題


    初めての出会い(4月)はどの教師も準備を行う。だから、「荒れ」を予防できる。9月は教師はやるき満々。しかし、子どもは…。そこに子どものやる気と教師のやる気とのズレが生じる。学級は6割が動くと、学級が安定しているように見える。我々が行事等、忙しさに流されると、本来見えるもの(荒れの様子)が見えなくなってくる。
    • 「いつのまにか、子どもの様子が変わってくる。」という経験は教師ならば誰でもあるのではないかと思う。そこで、八巻先生は変わり目や節目の時期(9月、1月)を意識すること。エンカウンターのエクササイズ等を活用し、
      1. 子ども個々の集団への適応についての不安や緊張を和らげる
      2. 学級の中での自分の存在感や所属感を持たせる
      3. 社会的スキルを高め、維持する
      ことの必要性を話された。

    「学級の再出発」の必要感、そのための具体的な手立てやイメージを教師自身がもっているかどうかが学級づくりのポイントになると感じた。
     

    5 本音でふれあう体験の大切さ


      八巻先生の話の中に、「エンカウンターだけ行えばよいのではなく、体育や音楽等、教師が得意な分野で、言葉がキャッチボールのように飛び交う瞬間、お互いの心がふるわせられるような体験、場面づくりが大切。」という言葉があった。このような、体験や場づくりを教師が意図的に仕組むことで、子どもの「自己開示」が進み、「二者関係」から「多者関係」へと適切な距離感をもった本音のつながりができるという。「本音の関係が広がると(1)マイナス的な言動にストップがかかる。(2)子ども同士の折り合いの線を見つけることができる。」という点にも納得。
    • クラスの「荒れ」の原因の1つに、「お互いに遠慮し合う関係」があるという。つまり、本音で語り合うことのできない集団は、ストップや折り合いといった機能が働かず、程よい心理的な距離感が保てず、集団としての成熟は臨めないと感じた。


    Q&A


    Q:ロールプレイで「しっとり」とした雰囲気を出すためにはどうすればよいか
    A:特に低学年の場合はふりかえりの仕方(シナリオ)を教えてあげる。(学級の子どもの状態に合わせて)「しっとり」とした雰囲気が必ずよいということではなく、「普段言えない子どもが話をした」等、本音で話できるような雰囲気を認めてあげることが大切。

    Q:Iメッセージで子どもたちに心がけることは
    A:形容詞を使わないこと。「あなたは、どう思ったの。」と返すことが一番。作文の中から本当に必要な言葉だけを見つける学習も、伝え方の学習として有効。
     Iメッセージは感情を語るのではない。またIメッセージを先に言い過ぎると、子どもは黙ってしまう。

    〔感想〕


     今回、八巻先生のお話をお聞きして最も強く感じたことは、「意図的な体験活動のプログラム化」の重要性である。エクササイズを場あたり的、教師の思いつきで用いるのではなく、子どもたちの実態を把握し意図的、計画的に行うことの必要性である。特に、学級が荒れやすい時期(長期の休み明けや、11月、2月)を意識しながら、子どもの心のエネルギーが満たされるような場を仕組むことである。その手立ての1つが、「構成的グループエンカウンター」であり、自分の得意教科であると感じた。
     また、「構成的グループエンカウンター」を行った際は、「役割解除」を行うことの必要性も実感した。エクササイズ内での「非現実的なかかわり」と「実生活のかかわり」とを区別するためである。本音で語り合った内容は、「あだ名」等、相手を中傷することに使われる場合もある。守秘義務といったルール設定も含め、今回の講座の中から多くのことを学ぶことができた。八巻先生の著書を再度熟読したいと感じた。
    お忙しい中充実した講座をしてくださった八巻寛治先生に、心より感謝を申し上げたい。ありがとうございました。

    (文責:東北青年塾 増川)


    「第12回東北青年塾 記録」目次

    開会



    第1部 構成的グループエンカウンターを活用した学級集団づくりワークショップ


    1. 武田直樹「下学年向」
    2. 堀多佳子「上学年向」

    第2部 八巻寛治先生講座「学級の荒れなんて関係ない! 学級集団づくり再スタート 」



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    コメント

    この先生の講座をぜひ受けてみたいです。
    | 夢 | 2012/01/03 8:49 AM |

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