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阿部隆幸・岩瀬直樹【対話型インタビュー】「岩瀬直樹実践の特徴とその由来」感想記録

2009.06.21 Sunday 08:11
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    iwase3

     阿部さんと岩瀬さんは、10年来の知り合いということで、お二人が互いに出会ったころの話からお話が始まりました。以下対話型インタビューの内容を簡単にまとめてみました。
     
    Q 岩瀬さんが「ライティングワークショップ」や「リーディングワークショップ」を実践する前、つまり、10年程前はどのよう な授業を行っていたのですか。
    A 新採での初年度から5年目ぐらいまでは、クラスのことで困った。やれることが何もなくて困り、辿り着いた先が「仮説実験授業」のサークルだった。楽しいことをすれば、子どもたちは授業にのってくるようになると考え、「今日はスライム作りをするぞ。今日は○○をするぞ…。」といった感じで、とにかく子どもが楽しいと思うことを5年間ぐらいやり続けた。
    子どもたちは「学校が楽しい!」といってくれていた。しかし、そのような授業をやり続けるうちに違和感を感じるようになった。それは、「次、先生は、どんなをおもしろいことやってくれるのか。」と、口を開けて待っている子どもたちの姿になっていることに気づき、愕然としたから。そのあたりから、これまで行ってきた実践の方向性に問題があったのではないかと、疑問を持つようになった。


    Q その後、なぜ、「ライティングワークショップ」といったものに魅力を感じるようになったのですか。
    A 「一時間の授業で子どもたちがこう高まりました。」といったカリスマ的な授業をしたかった。しかし、前に話したようなことがあり、「授業のあり方に対する考え方を取り違えているんじゃないか。」と考えるようになっていた。ちょうどその時、 長期研修で大学にもどるチャンスがあった。大学の先生からは、「今しか全国には行けないから、好きなだけ好きなものを見てこい。」と言われた。そこで、学校教育関係だけではなく、演劇、国際理解、街づくり、ファシリテーター養成など様々なワークショップに参加し、「学ぶことの楽しさ」「参加して学ぶこと」「学習の主体者になること」を実感した。それが、自分自身の学びの転換点だった。
      ファシリテーターという立場の人が、何か教えるわけではない。場を設定したり問いかけたりするだけなんだけれども、このような学びだったら、教師が変わっても子どもたちは学び続けるのではないかと思った。それが、自分の授業スタイルを 変えてみようという大きなきっかけであった。

    Q なぜ、ワークショップだったのですか。
    A  学生時代にキャンプのお兄さんをやっていた。キャンプに参加する子どもは超生き生きしていた。しかし、そういった子ども授業にもどると子どもは死んだようになってしまう。なぜ、そんな風になってしまうのかなあという思いがあった。
    学生時代もワークショップに参加するチャンスがあり、そのことを思い出した。 それから、伊那小での生き生きした子どもの姿を見た。公立の小学校でも子どもたちが本気で学ぶ姿を見ることができた。子どもたちが本気で何か自分たちの仕事に取り組む場所があれば、子どもたちの生き生きとした姿を見ることができるのではないかと思った。そこで、実践を重ねていった。最初はありきたりのワークショップを行っていたが、そこで、「ライティングワークショップ」に出会った。


    Q 「ライティングワークショップ」と「クラスづくり」はどのようにかかわるのですか。
    A 最初はクラスづくりに力を入れて、プロジェクトアドベンチャー(以下、PAと略す)みたいな活動を多く取り入れ、子ども同士の関係性や、居心地のよいクラスになるように熱心に取り組んだ。その結果、確かにそういった雰囲気にはなった。でも、 相変わらず行っている授業はふつうの一斉授業と同じで、授業の中で子ども同士が協力する場面などもなかった。PAで学んだ ことが授業に生かされていなかった。
      教科の中で生かすにはどうすればよいか悩んでいる時に、吉田さんから、「ライティングワークショップ」の考え方を聞く ことができた。試行錯誤しながら実践に取り組むと、子どもたちもぐいぐいとのめり込んでいった。その結果、「ライティン グワークショップ」の中での、互いのフィードバックを通し、子ども同士の関係づくりを授業にそのまま持ち込むことができ るようになった。そしてそこに大きな可能性があることを感じた。

    Q 本題の中心ではないが、他教科ではどのような授業を行っているのか。ライティングワークショップ的な授業を行っているの かお聞きしたいのですが。
    A 算数や社会は西川純氏が提唱する『学び合い』の考え方や、チーム学習で行っている。西川氏は『学び合い』ではないと指摘するかもしれないが。社会は阿部さんのスタイル。目標の達成に向け、みんなで協力するスタイルは、自分の中では、ワークショップと同じと感 じている。理科はもっとテクニカルにやっているところがある。

    Q PAのような信頼関係づくりがあり、それを他教科を通しても行うという意識があるのでしょうか。
    A 両方ですね。教科とクラスづくりの両輪があり、両輪が回っている感じ。しかし、やがてPA的な活動は減っていき、授業の中 でクラスづくりが行えるようになっていく。(昨年度の6年生の姿を例にしながら説明された。)

    Q 「ライティングワークショップ」や「リーディングワークショップに参加」といった新しいもの、新しい考え方をを自分の中で消化する方法。学級への持ち込み方を教えていただきたいのですが。
    A あまり深く考えずにまずはやってみる。おもしろがってやってみる。わくわく感があり楽しい。やってみてうまくいかないところを考える。ふり返って改善していく。一言でいうと、「思考より試行」というのが自分のスタイル。

    Q 職員の仲をよりよくする。職場から離れ「楽学」を行う。そのエネルギーやパワー。どうして、そういった位置でいられるのかお聞きしたい。
    A  笑われるかもしれないが、自分には「世界が平和になってほしい。」という気持ちがある。そのためにも人と人とのが良い関係ってどういうことかちゃんと考えて行動できる人が増えていけば、世界は変わると信じている。
      ある本に「世の中は、一人一人の仕事の総体で成り立っている」と書かれてあった。だとすると一人の仕事から、世界、社会は変わる。そこで、自分ができることは、教室内で閉じるのではなく、「学ぶ」ということはどういうことなのか、子ども たちや職員、みんなとに考えていく必要がある。その一歩が世界を変える一歩になると信じている。

     ありがとうございました。終わりにします。

    【感想】


     対話型インタビューをお聞きし、以下の2点が特に印象に残りました。1つ目は「思考より試行」という岩瀬さんの言葉で す。わくわく感を楽しみながら実践!うまくいかないところをふり返り改善していく。」といった前向きな考え方ができる岩 瀬さんだからこそ、既存の授業スタイルに違和感を持ち、新しい授業スタイルの確立に成功されたのだなあと感じました。
     2つ目は、岩瀬さんには「世界が平和になってほしい」という強い思いがあり、それを、自分の立場でどう実現できるのか を考え、具体的な授業実践や活動として展開されている点です。ワークショップ的な授業やPA、独自な教室環境、清掃のプロ 制度等のシステム、それらが思いつきや単独で存在しているのではなく、岩瀬さんの明確な意図のもとつながりあって存在し 子どもたちの関係づくりや、学ぶ姿勢づくりに効果的に機能していることを感じました。
     阿部さんと岩瀬さん、あこがれの実践家であるお二人の対話を直接お聞きすることができ、至福の時間となりました。
     ありがとうございました。


    (文責:東北生年塾「増川」)



    「第11回東北青年塾 記録」目次

    第1部 岩瀬直樹先生講座「ライティング・ワークショップ、リーディング・ワークショップ」
        〜「書くこと・読むこと」が好きになる教え方・学び方〜


    1. 講座感想(前半)
    2. 講座感想(後半)

    第2部 阿部隆幸・岩瀬直樹【対話型インタビュー】「岩瀬直樹実践の特徴とその由来」


    1. 感想記録




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