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上條晴夫・野口晃男【対話型インタビュー】「野口晃男実践の特徴とその由来」感想記録

2009.04.21 Tuesday 04:23
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    上條野口対談10

     まず始めに、上条先生より「対話型インタビュー」の主旨(ライフヒストリー・アプローチ)についての簡単な説明がありました。
     特に、「その先生のこだわりを持った実践とそのきっかけや由来、実践の変化を聞くことが非常によい勉強になる。」「野口先生の実践を鏡とし、自分の実践にはどのような特徴があるのか、自分らしさを見つめ直す機会としてほしい。」といった上条先生の言葉が心に残りました。

     野口実践の特徴として、上条先生は(1)「機知的方法」(2)「演技的手法」(3)「蓄積力」の3点を指摘されました。
    上記の3点の特徴を支えているものが一体何なのか。野口先生はこれまでの教師生活を
    ふり返りながら以下のように答えられました。

    1 「機知的方法」に対して


    野口先生:「『その場の中で、できるだけ楽しい方向へ』…という発想で実践を行ってきた。そのような発想の土台の1つが読書。小学校時代から多くのジャンルの本(短編)を読んできた。学級通信も長い文章よりは短くポイントを押さえて書き、発信するように心がけた。子どもの光輝くものをメモし、そこからポイントを押さえ、『校長室の窓から』で発信してきた。瞬間瞬間の価値を見つけて記事につなげていく、そのようなトレーニングの積み重ねが大切。文章に赤ペンを入れてくださった先輩の存在も大きい。(赤ペンを入れられることを嫌がらなくなった。)」

    2 「演技的手法」に対して


     野口先生:「やはり『その場の中で楽しくする』という発想からきている。とっさに演技的な反応ができたのは、多湖輝(たごあきら)の『頭の体操』、『サザエさん』、『ふりてんくん』などの本を読んできたことが生きている。いたずらや冗談といったことができる姿勢。瞬間的に教室の場を楽しくさせるような担任でありたい。そのような教師には保護者からの苦情も少ない。」

    3 蓄積力


     野口先生:「自分のほしい物を蓄積していく。(カメラを例に)物だけでなく、忘れっぽいのでそのことをメモする。しゃべることが苦手なので、同じことを何度も言うのではなく広報で発信する。(『校長室の窓から』もその1つ。)」
    「(1)記憶(メモ)の蓄積、(2)物の蓄積、そして実践の蓄積を進めたい。」

     上條先生:「子どもと教師のエピソードを次々と出せるすごさ。名作を書く作家は多作の作家と言われている。よく言われるのはピカソ。ピカソはものすごく多くの絵を描いていて、その中から名作が生まれている。」
     「野口先生は、いろいろなエピソードをためこむし、いろいろなカメラをためこむし、いろんなメモをたぶんとっていらっしゃると感じる。たぶんその中から立ち上がってくるものが機知にとんでいたり、ドラマのような1シーンだったりという風に感じる。ある意味、しつこくしつこくためこんだ何かがあって、その蓄積されたものの上で、非常に機知にとんだエピソードであるとか、演劇的なドラマチックな1シーンのような場面が生まれるのであって、そこに直接的に向かっているのではないと思うがいかがでしょうか。」

     野口先生:「小さいころから叱られることがきらいだった。常に叱られない方法、自分が楽しむための方法を考えていた。」

     上條先生:「小学校の先生になってからも、なった時からその考え方は変わっていなかったのでしょうか。」

     野口先生:「変わっておりませんでした。できないためには何か原因がある。問題を打開するための方法がある。」

     上條先生:「問題解決をやろうという意識がずっとあって、それは、小学校の先生になってからも様々な問題を解決、打開するいろんなアイデアを考えられてきたんですね。」

     野口先生:「『校長室からの窓』からの続編に、『コンプレックスからの脱出』というものがあります。つまり、私は教師になってからいつもコンプレックスを持っていた。次の新しい学校でもうまくやっていけるだろうか?といった不安をかかえていた。そんな時に行ったのは、前任校の資料をとっておき、それを参考にしながら改善点を見つけていくこと。よって、資料は基本的に捨てずにとっておいた。原稿の依頼に対しても前もって制作する。いずれくるであろう苦労を先にやって0にしておく。そのようにしておくと、何があってもその場で対応できる。」

     上條先生:「野口先生の話を伺って印象的だったのは、その蓄積力、いろんな形で細かく集めて、ためて、それが何かを生み出していく。子どものころから問題を解決するということがお好きで、それは教師になってからもずっとそういうスタイルを現在も貫いていらっしゃるという点がとても示唆にとんでいた。ありがとうございました。」

    記録者としての感想


     対談の中で、上条先生より野口先生の実践を支えているキーワードとして、「蓄積力」を指摘していただきました。授業や子どもの生活の一部を、短いエピソードとして蓄積し、それぞれのエピソードの価値を分類・整理し、発信するといったシステムは、情報の発信を意図した動的な蓄積であり、今後、身につけていきたい技能であると感じました。野口先生、上條先生ありがとうございました。

    (文責:東北青年塾「増川」)



    「第10回東北青年塾 記録」目次

    第1部 子どもとの付き合い方を考える講座


    1. 高橋章先生レポート発表「インターネット掲示板の危険性について実感を伴って学ばせる」感想記録
    2. 八巻寛治先生ミニ講座「みんな納得、気持ち理解のアラカルト」感想記録
    3. 秋澤美加子先生模擬授業「子どもと楽しむ裏ワザタイム」感想記録

    第2部 野口晃男先生講座「子どもの内面を理解するための考え方」


    1. 講座感想記録

    第3部 上條晴夫・野口晃男【対話型インタビュー】「野口晃男実践の特徴とその由来」


    1. 感想記録





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