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野口晃男先生講座「子どもの内面を理解するための考え方」感想記録

2009.04.16 Thursday 03:27
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    野口10
    「皆さんの机に配布した日本教育新聞11面の私の記事を立って読んで下さい。読み終えたら座って下さい。」
    という野口先生の言葉で始まった講座。各自新聞を読み、座り終わったところで、再び、
    「先ほどの秋澤先生の造形遊びに対して、担任の意図を保護者に説明できる校長、自ら楽しめる校長であること、締め付けたり意に沿わせることではなく、教師が力一杯仕事が出来る管理を作ることが管理職である。」
    という野口先生の言葉に、会場からは頷いたり感心する声があったりと、有意義な講座になることを最初から予感させる講座の始まりであった。

    『保護者と学校との連携を強める実践力―あなただったらこんな時、どうしますか』と無償でいただいた『校長室の窓から、続・校長室の窓から』いう配付資料に沿って、以下の流れで講座が進められた。
    【状況を把握】→【どうするか考える】→【参考例を読む】→【感じたことを書き込む】

    1 実技編(寸劇で表現しましょう)


    1. 修学旅行で、隣がうるさくて眠れない子
      隣の席の人と2人組になり、子ども役、教師役に分れ、自分ならどう指導するか考えた。その中から2例を全体に紹介し、最後に野口先生の対応を話していただいた。
      少しくらいの迷惑の音には影響されない自分になっていることです。

    2. この作文、本当にあなたが書いたのですか
      先ほどと役割を交代し、隣の席の人と2人組になり、子ども役、相談員役に分れ、自分ならどう指導するか考えた。その中から2例を全体に紹介し、最後に野口先生の対応を話していただいた。
      先生が勘違いするほどうまく作文が書いたのですよ。次の作文の時間が楽しみですね。

    3. カスタネットを忘れた子(あなたならどうしますか)
      子「先生、カスタネットをかしてください。」
      教「かすわけにはいきません。」
      子「でも、先生、かすからカスタネットっていうんでしょ。」
      教「オッ、それもそうだね。」
       学級全体が明るい笑いの渦に包まれていた。実は、忘れた子と野口先生は、誰もいない教材室でコントの練習をしていたのであった。
      忘れることによって学習に支障が出ると予想される場合は、前もって対策を考えておくのが指導者としての常識である。

    4. 万引きに加わらなかった子
       低学年の子どもたちが万引きをしたが、その中の一人は万引きに加わらなかった。
      「野口先生が、遠くでぼくを見ていた。」
      でも野口先生はその店に行っていなかった。
      学級では、先生が見ていなかったからといって、嘘をついてはいけないようになっていたため、「野口先生が見ている」が「悪の誘いのブレーキ」になり、そのブレーキが「善悪を判断する力」として着実に育っていたのである。

    2 事例編(クレームへの対応を考えましょう)


    1. 教頭(給食メニューの変更を保護者に通知)
       給食のメニューが変更になり、お詫びの文章をどう書くか考えた。書いた文章を隣の人と交換して読み、その中の2例を全体に紹介した。最後に、野口先生の文章(校長室の窓から)を紹介していただいた。
      〈お詫び〉
       ○月△日の学校公開の当日の給食で、献立に予定されていた牛乳を出すことができませんでした。当日給食の牛乳を扱っているA牛乳さんの機会が故障してしまって、定時の供給が困難となったためです。急遽代替えの飲み物を手配して給食に間に合わせましたが、突然献立を変更せざるを得なくなったこと、及び、ご報告が遅れたこと、大変申し訳なくお詫び申し上げます。なお、A牛乳さんからは、教育委員会からの指導もあり、今後の対応に万全を期する旨の書面をいただいております。
      【校長室の窓から(抜粋)】
      給食のメニューが変更になりました 
      「意地悪して変えたんじゃないから……」

      5年生の子に声をかけると、こんな返事が返ってきました。
      「意地悪して変えたんじゃないから……。」
      素敵な考えを持っている子だなと思いました。
      相手に非がないことをしっかりと理解しているのです。
      急な変更であったにも関わらず、苦情の言葉がないのです。
      この素敵な考え方は、
      きっとこの子の人生を素敵なものにしていくに違いありません。

    3 感性編(日常生活の中で感性を磨きましょう)


    1. 握手の電報
      【校長室の窓から(抜粋)】
      握手の電報を届けて下さい 
      ―かわいい花をありがとうー
      小さくてかわいい花が届きました。
      ガラスびんに生けられています。
      たった今、2年生の子が届けてくれたのです。
      「1回目の握手は、あなたとの握手、2回目の握手は、花を持ってきてくれた人の分ですよ。私と握手した手で、教室に帰ってからそのお友達と握手すれば、握手の電報が伝わって、教室のお友達と私が握手したことになります。」
       おやっ、ドアの開け方がどうも不自然です。
      気を付けて見ると、その子は左手と体全体を使って開けようとしています。
      この子は、右手では他の物にさわらないようにしているのです。
      私と握手した右手を大事にして、握手の電報を直接次の人に伝えようとしていたのです。
      子どもの行動は、いつでも、次につなげることのできる無限の楽しさで満ちて
      います。
      一つの行動を次の行動につなげるときに、工夫して楽しくなることを経験し続けている子は、きっとどんなことにも勇敢に挑戦し、自らの人生に希望を持って開拓していく人間に成長していくに違いありません。

    2. 上の上たる教師(「恩の真に恩たるは」)
      家庭訪問の日、1年間献身的に指導し、児童にその成果がでてきたので、母親から感謝の言葉を期待していた担任に対し、母親は自分の苦労と努力のみを話した。むなしい気持ちで帰ってきて校長室でこの話をした担任に対し、野口先生は、ねぎらいや励ましの言葉をかけずに、放課後その先生の机に次のような一文を置いた。
      導きて、導かれたるを気づかれず。正して、正されたるを悟られず。あたかも、その母子の意思のみによりて成りたると信ず。
      これ、上の上たる教師たる証拠なり。恩の真に恩たるは、恩と思われぬにあり。何事も、願うは、母子そのものにあり。

      次の日の朝、今までと変らない明るく生き生きとした先生の姿があった。この先生は、他の人から感謝されなくても、自分を心の底から勇気づけてくれる、素晴らしい考え方があることに気づいているに違いない。


    4 子育てのヒント『校長室の窓から、続・校長室の窓から』の事例紹介
    1. ひとりぼっちの子を見かけても、
      • すぐに、可哀想と思ってはいけません。
      • 慰めの言葉をかけてしまうのは、もっといけない場合があります。
      • 子どものうちに、「孤独の過ごし方」を身に付けさせましょう。

    2. 中途半端に耐えられる人間に育てましょう。
    3. みんなの前で、ほめられた女子中学生に伝えましょう。
        ある日、昨日までの仲間が冷たくなったら、
        間違いなく、その仲間は、あなたに嫉妬していると考えて良い。
    4. あいうえおの勉強(1年生) 〈4月と3月に書いた五十音の資料あり〉
      • 字を覚えないで入学した子がいました。
      • この子は、文字を覚えず入学しましたが、学ぶ楽しさを享受できる心を持って入学してきたのです。だからぐんぐん上達していったのです。

    5. お母さんの後を追いかける子(あなたならどうしますか)
        不登校になりそうな低学年の子がいました。
        朝、車で送ってくれたお母さんの後を追いかけようとするのです。
        お母さんは、30キロ離れた職場へ出勤しなければなりません。

        「お母さんの声は、電話をすれば聞けるよ。」
      と校長先生が言いました。
        だから、明日は追いかけないで、お母さんに電話しようと決めました。
    6. ぼくと弟と、どっちが可愛いの?
      子育てをがんばっているお母さんに、お兄ちゃんが質問しました。
      「ねえ、ぼくと弟と、どっちが可愛いの?」

      「弟の○○ちゃんも、お兄ちゃんも、どっちも同じくらい大好きですよ。」
      「○○ちゃんをだっこしている間中、いつもいつも、お兄ちゃんのことを可愛い可愛いと思っているんですよ。」
    7. 「かわいそうだったよ」(上級生に叱られた子)
          さっき、小さな子 かわいそうだったよ。
                ―「なにさわってる!」―
         人間が常識を知り、他人のことを思いやるようになるには、優しくされるだけではなく、時には、厳しくされることも必要なのです。
    8. 不思議な月を見た子の話
    9. 5年生の学級通信に載っていた話
              ―雑巾バケツの水を頭からかけた子―
    10. 校長先生、水をかけられました
              ―いじめ?それとも……―
    11. 高学年の子がぼくの足を蹴っていきました
              ―低学年の子の訴えー
    12. 選ぶのはあなたです
              ―降りかかる災難―
    13. 笑う人がいても、判断するのはあなたです
              ―青年の持つ凛とした考え方を―
    14. おはようございます
              ―その時が、その子の心が素敵です―
      日常の五心
       ― すいませんという反省の心
       一 はいという素直な心
       一 おかげさまという謙虚な心
       ― 私がしますという奉仕の心
       ― ありがとうという感謝の心

    感想

     
     受講後、いただいた『校長室の窓から、続・校長室の窓から』のあとがきに、
    【人の幸せを素直に喜べる人を素敵な人といいます。      野口晃男 】 
    と書いていただきました。私の今の心を見られているのかと驚くと共に、この言葉通りになれるように、日々努力していきたいと思いました。予想以上の有意義な講座に心より感謝しています。ありがとうございました。

    (文責:東北青年塾生「米望」)



    「第10回東北青年塾 記録」目次

    第1部 子どもとの付き合い方を考える講座


    1. 高橋章先生レポート発表「インターネット掲示板の危険性について実感を伴って学ばせる」感想記録
    2. 八巻寛治先生ミニ講座「みんな納得、気持ち理解のアラカルト」感想記録
    3. 秋澤美加子先生模擬授業「子どもと楽しむ裏ワザタイム」感想記録

    第2部 野口晃男先生講座「子どもの内面を理解するための考え方」


    1. 講座感想記録

    第3部 上條晴夫・野口晃男【対話型インタビュー】「野口晃男実践の特徴とその由来」


    1. 感想記録




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