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佐藤幸司ライフヒストリー・インタビュー感想記録

2011.02.27 Sunday 23:57
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    佐藤幸司先生のとっておきの道徳の授業についてお話を聞き、改めて道徳はすべての教育活動に関わる大切な時間であると感じました。また常に教材開発の目を持って生活し、子どもたちを育てるために力を注いでいらっしゃることにただただ頭の下がる思いでした。そんな佐藤幸司先生のとっておきの道徳の授業はどのようにしてできたのか。今回は佐藤幸司先生へ青年塾の増川さんがインタビューする形で進みました。

    Q先生は、1986年より教職
    1989年 全国ネット道徳授業記録(略称:マル道,代表:深澤久先生との出会い
    1994年 大学院で道徳を学ぶ
    という経歴ですが、始めに道徳に力を入れるようになったきっかけは?


    A 初任の小学校が道徳教育の研究校だった。その頃,「盲導犬サーブ」や「保健所で処分される犬」などの資料に出会った。保健所では,毎年3000〜4000匹の犬が処分される中で、1485匹は捕獲した犬であるが、他は飼い主がもう飼えないと持ってきた犬であった。そのような状況を知り、命をかえりみず主人のために尽くす犬と捨てる人間についての授業を行った。次の日、盲導犬サーブに手紙を書いてきた女子児童がいた。そのとき,自作教材による道徳授業の大きな手ごたえを感じた。
    その後1989年、「志」をもって教員生活を送りたいと考え,教員4年目に「マル道」に入った。

    Q佐藤幸司先生の教材を見つける感性に驚きました。先生の授業スタイルとは?

    A例えば一枚の写真「届けたい」と書かれたポスターから1時間持つ授業をしたいと考えてきた。誰に何を届けたいか?という問いに子どもたちは「幸せ」と答えた。最後には、『幸せの王子』という絵本を読み聞かせた。最近は、授業で提示する資料は減ってきた。以前はたくさんの資料を使って進めることがあったが、いっぱい使うと話がぶれることがある。現在は、ひとつの資料でじっくり話すスタイルが増えてきている。

    Q道徳の基本型から「資料と発問のパッケージ」になったわけだが、発問のいらない授業とは何か。

    A(赤ちゃんが老人の指を握る写真≪下にはSTARTING OVERと書かれている≫を提示。)この写真を出し、普通は「どんなことに気づきますか。」という問いかけがあるが、写真を見れば子どもたちは何かしらつぶやく。そのつぶやきに問い返していく授業である。
    大事な発問はしっかり挙手をして発表させることが必要だが、他はつぶやきを拾っている。
    教師と子どもとの間の雰囲気で、今は挙手をして発表するのか、自由につぶやいていいのか子どもたちがわかってくる。授業を創るのは教師であるが、子どもたちに自分たちが作ったと思える授業にしている。

    Q今後、「道徳のチカラ」はどういった方向へ進化してくのか。

    A私は道徳の活動を通して、教員を普通にしていたら出会えなかった人たとの出会いがあった。たくさんの仲間との出会いで、今の自分がある。
    味気のない教師人生より誇りある教師人生がいい。東北にも広げていきたい。現在のメンバーは,若手教員がちょっと少ない。情熱あふれる若い先生方と出会いを期待している。

    <感想>
    佐藤幸司先生の話を聞きながら、道徳の副読本を読んでいくつか発問して、発表させて、最後に感想を書かせての授業の繰り返ししかしてこなかった自分の授業を反省しました。また道徳の力を実感していないというのもそのとおりだと思いました。
    新たな授業スタイルを見せてもらった気がします。普段何気なく生活している中で、たくさんの道徳のヒントが詰まっていることを感じながら、周りの景色を見てみようと思いました。
    (文責:東北青年塾「西塔」)





    「第21回東北青年塾 記録」目次

    1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
      1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
      2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

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      堀多佳子模擬授業「 『ほしい』ってなに?『必要』ってなに?」感想記録

      2011.02.24 Thursday 22:21
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        授業開始のあいさつから、模擬授業がスタート。

        「今日はほしいものについて考える中で、自分を見つめる活動をします。」

        と主な活動内容を話したあと、授業の流れを板書で確認していました。

        (後でお聞きしたところ、これは、学級に流れがわからないと不安になる子がいるため、どの教科でも行っているそうです)

        <板書>

        授業の流れ

        1ほしいものを考える 個人⇒グループ

        2分けてみる     個人⇒グループ

        3ふり返る      個人⇒全体

         

        次に

        「ほしいものっていろいろありますよね。

        今、ほしいと思うものは何か、どうしてそれがほしいのかを付せん紙に書いてください。」

        と活動の指示をだしました。

        ここで、児童役の先生から質問がでて

        ・ほしいものと理由を付せんに書く

        ・お金で買えないものでもOK

        の説明が付け加えられました。

         

        また、黒板に

        <板書>

        目標 自分がほしいものについて考えることにより

        自分の生活を振り返るとともに

        自分を見つめることができる。

         

        と書かれていました。

        この授業のキーワードは「」ほしい」と「必要」でした。

        目標は

        『自分が「ほしいもの」か「必要なもの」かを考えることにより・・・・・」と

        なるのですが、そう書いてしまうと先が見えてしまい、本当にほしいと思うものを

        考えられなくなる子もいると考え、『必要なもの』は伏せたそうです。

        実際の授業でほしいものを書き出したあと,

        板書に黄色のチョークで付け加えたそうです。

         

        さっそく、自分のほしいものとその理由を付せんに書き、

        隣の人と、書いた付せんを紹介しあいました。

        自分が書いたものは「若さ」、お隣の先生は、「速読術」、「電子レンジ」、「時間」。理由を話しあうことで、相手の思いや考え方が見えてきました。

          話し合いのあと、副読本「『ほしい』ってなに? 『必要』ってなに?」の前半部分を読みました。前半部分には、生きるためにどうしても必要なものと、便利だから必要なものがあることが書かれています。

        読んだ後、ワークシートを使って

        「生きるために必要なもの」

        「便利だから必要なもの」

        「なくてもいいもの」

        に分けて、近くの人と紹介しあいました。自分のほしいものをどこに入れるとよいか迷いましたが、これが自分を見つめる時間になると思いました。

        続いて、副読本の後半を読みました。「ほしいと思う気持ちは当たり前のことで自然なこと。ほしいという気持ちは、生きるためのエネルギーになる」と書かれていました。前半の読むと、自分のほしいと思っているものは贅沢なのではないか、そんな気持ちになったのですが、これを読むと、ほしいものがあるこては決して悪いことではなく、その思いをエネルギーに変えていこう、という前向きな気持ちをもつこととができました。

        最後に、堀先生が、

        <板書>

        生きるために必要なもの・便利だから必要なもの⇒生きるためのエネルギー

        と書かれて、授業の終わりのあいさつになりました。

        堀先生より学級で実践した時の補足説明があり、授業シートを少し変更したことや実践した時の子どもたちのふり返りが書かれている学級通信などが紹介されました。

        佐藤先生は、「目標明示はあり、提案性のある授業でした。最後の場面で、肯定的に考えるところで終わっているところが素晴らしい。」とおっしゃっていました。


        (文責:「東北青年塾」高畠)






        「第21回東北青年塾 記録」目次

        1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
          1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
          2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

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          和賀健ミニ講座「さとうきび畑から戦争を考える」感想記録

          2011.02.24 Thursday 22:08
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            1 講座の流れ 

            1. 講座の説明
            2. 沖縄のイメージを考える
            3. 森山良子「さとうきび畑」を聞いて曲の意味を考える
            4. 沖縄戦の映像から戦争について考える
            5. 終わりに

             

            2 講座の内容

            はじめに、和賀さんから次の説明があった。

            • 小学校5年生社会科「地域の人々の暮らし」と道徳「生命尊重」を組み合わせた多領域の授業を構想した
            • 「10分18秒の平和の祈り」.吉濱徳子.2005.とっておきの道徳鶤.日本標準.pp.43−46を参照にした

             

            説明の後、パワーポイントで映像や音楽を流しながら模擬授業形式で講座が進められた。

             

            (以下、太線部は和賀さんの指示・発問・説明)

             

            はじめに沖縄のイメージについて参加者に聞いた。

            参加者からは「きれいな海で泳いでみたいから」「暖かいから」と発言があった。

            沖縄の正のイメージを出させることで、これからでてくる負のイメージとのコントラストをはっきりさせていた。

             

            次に、森山良子「さとうきび畑」の曲を流した。

            曲の最中は沖縄の豊かな自然映像が写しだされていた。

             

            曲が終わると、和賀さんは次のように問いかけた。

             

            「この歌は「さとうきび畑」といいます。この歌はこれまで14人の歌手が歌っています」

            「なぜ、こんなにたくさんの人が歌っているのでしょう。その答えは歌詞の中にあります」

            「歌詞でおかしいなあと思ったところはありませんか」

             

            そして、和賀さんの学級では

            「お父さんが死んでいった」「鉄の玉がふってきた」

            などの発言があったと説明された。

             

            次に、森山良子さんについて説明した。 

             

              「森山良子さんは、歌いながら不安だったことがありました」

            ・「ザワワ」をどう歌えばよいか

            さとうきびが揺れる音→戦争をイメージする

             

            ・戦争の歌を歌っていいのか

            森山良子さん→戦争を経験していない

             

            引き続き、作曲をした寺島尚彦さんについて説明した。

             

            「この曲を作ったのは寺島尚彦さんです」

            「寺島さんはこの歌について「このさとうきび畑の下に、戦没者がうもれたままになっている」と話しています」

            「これはどういうことでしょうか」

             

            参加者からは

            「なくなられた方がきちんと埋葬されていない」

            と発言がでた。

             

            続いて、沖縄戦の映像を流した。

            その後、映像に登場した子どもの様子を参加者に聞いた。

             

            「出てきた子どもは震えていました。なぜでしょう」

             

            参加者からは「怖かったから」と発言があった。

             

             

            平和の礎の写真を提示し、

            沖縄戦で亡くなった人 239092人いたこと

             

            太平洋戦争でなくなった人 3000000人以上いたこと

            を説明した。

             

            最後に、

             

            「寺島さんは「本当の平和なら平和の歌はいらない。」と話しています」

            「戦争を知らないで育った人も、この歌を歌っています。そのことをあなたはどう思いますか」

            と話し、講座を終えた。

             

            3 意見・感想

             

            参加者から

            ○音楽、映像を使って視覚的に訴える教材で良かった

            ●戦争の映像を見せるのは小学生には厳しいのではないか

            ●「さとうきび畑」の曲だけで一時間を組み立てても良かったのではないか

             

            佐藤幸司先生から

            ・映像が衝撃的すぎると、子どもたちは思考停止に陥るので配慮が必要

            ・戦争アニメのよいところは、映像よりも衝撃が薄まるので自分のことと考えられる

            ・沖縄では6月に戦争について学習している。そのような積み上げが各学校で必要

             

             

            和賀さんのミニ講座から、戦争教材を子どもたちに指導する時の留意点を深く学ぶことができた。

            戦争教材を扱う時には子どもたちの実態を考えて、慎重に指導していかなければならないと感じた。

            少なくとも、佐藤幸司先生がおっしゃっていたように、衝撃的な映像を見せて子どもたちが思考停止に陥らないようにしたい。

            子どもたちに配慮しつつ、伝えるべき事実をきちんと伝えていく義務が私たち教員にはあると改めて思った。


            (文責:「東北青年塾」菊池)





            「第21回東北青年塾 記録」目次

            1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
              1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
              2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

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              佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」感想記録

              2011.02.22 Tuesday 21:32
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                会場で配布した資料は全部で3枚でした。
                1. 講座 「道徳のチカラ」&「とっておきの道徳の授業」 *以下,この資料のレジメに沿って記します。
                2. 2011,1,8発行 「天声人語」
                3. 読売新聞 「教育ルネサンス NO161~教師力を養う13~」

                1 即実践化へ

                配布された資料の「天声人語」の内容は,お年寄りと小学生が食事会をしたときの様子が記されていました。箸をうまく使うことができない子どもに対し,大人(親や先生)がきちんと注意しないからだと嘆くお年寄りの声。また,箸の取り扱いが成されない若者のこと等が記されていて,これれらのことを低学年の児童にどのように教材として授業にするのかという話題提供でした。

                「新聞記事から,どのように小学校低学年向けに授業をするのか」

                1. 絵や画像を用いて,イメージをわかりやすくした提示資料を作成すること。 資料に関連される人物の表情から想像させる。インターネット上で検索をかけると,フリー画像も探すことができるので,効果的に画像資料を用いることも奨励したい。
                2. 提示した資料から,児童の意見を引き出す。話をさせること。 低学年であれば,箸を目の前で使って見せることで学習意欲を喚起させ,盛り上がるだろう。また,箸の持ち方も自他で確認し合う気付きも生まれるだろう。
                3. 主題に迫る資料を提示し,視覚的に気づかせること。 この資料の紹介では,なぶり箸,なめ箸等の箸の禁手に関する画像を見せて,日頃の箸の取り扱い方を児童自身に振り返えらせて考えさせた。
                4. 3択問題のクイズ形式で提示すること事は効果的であること。 クラス全員の児童が発問から考え,受け答えができる。
                5. 著名な方の言葉を提示することも効果的であること。 低学年には噛み砕いて説明することも必要だが,何かしら気付く,受け止める児童もいることだろう。なお,すぐに答えが返ってくることに期待してはいけない。


                <講座で得たこと>
                新聞は手軽な資料となる。通読して気になった記事は即切り取ってしまい,日付を記入しておくことで,のちのち重宝することも伝えられた。新聞を単なる読み物の資料として使うのではなく,児童の実態に応じた資料の提示の仕方,所作を学級全体で確認し合うことなどの学習は,めりはりがあって道徳の時間が楽しくなるだろうと感じました。 また,多くの価値観を引き出す発問の工夫として,年齢に応じて必要に応じた絵や画像等を用いて資料を活用して授業を展開し,発問で「何故」「どうして?」を個々の児童に問い考えさせることが,『道徳の価値』を深めさせていくことに気付きました。

                2 発問づくりの定石

                企業広告や新聞の紙面には,児童に考えさせたい,「!」とさせられるコピーや写真も多い。新聞の広告や企業広告などにも日頃アンテナを高くすると,資料として使えるものもあるので多くの事に目を向けてほしい。

                1枚のポスターに記された『言葉』からどのような気付きに迫れるだろうか。話題にした資料は,松井秀樹が大きく映し出された写真であり,『松井秀樹は上を向く。』といったコピーが書かれた企業広告だった。 肯定的な意見,否定的なな意見等,児童の言葉を通して伝えあい,発表から気付かせ合うことを大事にして欲しい事を伝えられた。気付きを大切にし,児童・生徒が自分の気持ちや自分自身に置き換えて伝えてきた時,教師としてどのように受け止め,そして児童に返えす(返答する)のかも指導上のポイントでもある。

                3 生徒指導的 道徳授業

                教員をしていれば,『いじめ』といった問題は必ずある。『いじめ』は本来1人の児童を対象とした,のけものにしたり馬鹿にしたりする行為である。発端は1名から派生していることが多いが,長期化すると学級全体の問題となり,時に学年全体の問題に広がることもある。あくまで指導の方法例として紹介して頂いた。 『いじめ』の指導を行うときは,次のことを徹底させた。

                1. 一切しゃべるな!無言で聞かせる手法。
                2. 机にも触れるな!いじるな。教師の話に集中させる手法。
                3. 絶対声を出すな!思いを受け止めさせる手法。
                と毅然とした態度で指示をした。

                卑怯=「いじめ」 正々堂々=「スポーツでいえばフェアープレイ」と言葉をわかりやすく児童に伝えた。「卑怯なことを繰り返す人は,『人権』を無視することであり,犯罪者である。といったことを,声をあらわにして伝える。『犯罪者』といった言葉を前面に出すことで,児童は,自分自身の過ちを受けとめる者もいる。

                このような場で,何かをさせるのではなく,心に響かせることが大切である。決してすぐに改善することに期待してはいけない。

                教師の話を,しっかり受けとめた児童たちは,自らの行動を見つめ直し,改善しようといった気持も芽生えてくるだろう。この気持ちを受けとめてほしい。

                以前の指導した方法として,これらの指導を終えて,松谷みよ子さんの『私のいもうと』を読んだ。『いじめ』をはじめとした,明らかによくないと思われる行為に気付かせるためである。

                また,『いじめ』をはじめ,あきらかに児童自身が善悪の判断がきちんとできる行為については,無理に「何を考えたか?」「何を感じた?」等,聞いたり,問わないことも必要である。
                教師はつい詰問をしたり,たくさんのことを発表させたいことが先行し,児童・生徒たちに聞きたがる傾向もある。しかし,必要以上に質問されたり,聞かれたりすることで児童にも嫌悪感,不信感にもつながってしまう。これは大人の社会でも同様でしょう。教師は,児童や生徒に質問を投げかけ,答えが返ってくることで安堵してしまう傾向,くせもある。
                その他に,日々の授業では,まとまったこと,まとまった感じを好む。しかし児童・生徒にとって,よくない,悪いことは悪いと理解していて,話したがらない。話をしなくとも理解している。無理に問うことはせず,個々の生徒に受け止めさせることも大切なことである。つまり,言葉にならない言葉も大事にしたい。

                問題行動は,決してすぐに改善するわけではない。しかし,少しずつおかしいことはおかしいといったことに気付せ,良い方向へ波紋を広げることも大切である。

                <講座で得たこと>
                言葉にならない言葉を受けとめること。じっくりと個々の児童・生徒に受けとめさせる時間であったり,間の取り方を身につけたいと感じた。同時にこのことは,児童が考えたことと,教師の強い願いがぴたりと合った時につくられる共有された空間ともいえる気がした。佐藤先生の温かい指導の中に,厳しくも見守ろうとする指導を感じた。この話題提供で約40分ほど過ぎていた。話題のところどころに,すぐに解決策を求めようとしない教師に対する姿勢も見受けられた。

                4 佐藤幸司学級の道徳授業

                NHK山形で県内と東北版で放映されたVTRを視聴した。VTRでは,普段見慣れている色の絆創膏。日本人の肌の色の絆創膏。そして,児童に配布された黒い色の絆創膏。児童たちは絆創膏を手にとって,透かしたり手に当てたりして思い思いの考えを述べている。一通り視聴していくと,身の回りのもの全てを教材としていることにも触れていて,実に多くの教材を佐藤先生が手掛けてきたことが紹介されていた。
                また,決して事前の打ちあわせをしているわけではないのに,道徳の授業終盤,児童たちは自ら資料から感じた何かから,「歌を歌おう!」と提案して笑顔で歌っていた。教室の中は温かい空間につつまれた様子が映し出されていた。

                視聴後,ディレクターにも驚かれたと話をしてくれた。時に,教師の思いと,子どもの気付きがぴったりと合う瞬間は,非常に嬉しいことである。
                『道徳』の時間は変わらないのでやりたくないと言っている先生もいる。しかし『道徳』の持つ力を受けとめてほしい。年間35時間の授業時間ではあるが,毎時間を大事にしていくと,学級の雰囲気も変わる。変わります。この「変わった!」を実感することで大切に思えてくるだろう。同時に,人格の完成といった大きくも崇高な目標を立てようとすると,壁にぶち当たってしまう。本音で語り合える『道徳』をめざし,つくっていってほしい。大きな目標ではなくとも,小さな目標を少しずつ少しずつ積み重ねてほしい。

                <講座で得たこと>
                講座の中で紹介されている画像も,本当に身近なもはのが多いことに気がついた。家族で旅行に行った時の写真,新聞や広告ポスター,視覚障がい者に配慮したシャンプーの容器等。しかし,配布された教材から,子どもたちは疑問や想像を膨らませる。そして,活発に意見を交わす。子どもたちのつぶやきを大切にし,発問でゆさぶらせ,教師の意図することをメッセージとして深めさせる。これらの活動から,教師から教えるのではなく,子どもの心の声を引き出して,発表から気付かせていく。と話していたことも納得できた。また,急いで結果を求めるのではなく,少しずつ気付かせていくことを大事にしてほしいことも伝えられた。少しずつ・・・キーワードです。


                5 学級づくりの話

                1. ほめる指導=ほめるためには『事前の仕掛け』を大事にしよう。
                  音読に自身がない生徒に,こっそりと予告指名をしておく。音読ができた時児童の自身にもつながり,褒めることにもつながる。褒めることを土台にすることで,自己肯定間を生み出すことになる。児童・生徒は認められたことで喜びを得るだろう。
                2. 笑顔の下校指導=下校時は皆笑顔で帰宅させよう。
                  帰りの会は笑顔で下校させるようにしよう。楽しく笑って帰らせることを大事にしよう。
                3. モノでつる指導=児童の心をつかもう。
                  児童への配慮,思いやりを大事にしよう。ちょっとした気持,行動が児童の気持ちをほぐすことにもつながるだろう。

                6 教師の仕事術 ~常識&おしゃれ編~

                1. 家庭訪問先での玄関でどのように脱ぎますか。
                2. 男性職員。靴ベラを持ち歩いて靴をはくとかっこいい。さまになる。
                3. 服装にもこだわりをもつと,児童,保護者にも受けがよくなります。
                4. ストレスは酒,カラオケで発散してはいけません。授業で勝負すべし。
                これらの内容の詳細は,佐藤先生の新刊『プロの教師のすごい仕事&整理術』(学陽書房)にも記されています。 最後に・・・ 私自身は,『道徳』といったネタではあったものの
                1. 『道徳』を通した教材作成の在り方。
                2. 教師自身の日頃何事にもアンテナを高く持つことの在り方。
                3. 児童を見守る教師の優しさ,指導の在り方。
                4. 教師の仕事の在り方。
                5. 教師の学校外でのサークル,研究会等の交流の在り方。

                本当に優しい語り口で考えさせられることの多い講座内容でした。また,教材として活用している資料は本当に児童にとって身近なものが多く,教材は自ら足で稼ぐことに我が身を再度振り返ることができました。佐藤先生の「これも見てください!」「こんな題材をしたこともありました」でフォルダークリックするとパワーポイントで作成されたファイルがたくさんあり,指導実践資料,改定され活用されている資料の多さに圧倒されました。何事にもアンテナを高くして,児童・生徒の気持ちを受容することを今後も大事にしていきたいと感じました。

                佐藤幸司先生,ご多用の中素敵な話をしていただき,ありがとうございました。

                (文責:東北青年塾生「矢崎」)


                「第21回東北青年塾 記録」目次

                1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
                  1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
                  2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

                  第21回東北青年塾の記録 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

                  参加者アンケートから第21回東北青年塾をふり返る

                  2011.02.20 Sunday 12:50
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                    アンケートから第21回東北青年塾をふり返ってみます。 
                    今回は「道徳」。 講師に「佐藤幸司」先生。 
                    週に1回しかない道徳。軽く扱っていませんか?説教の時間や、テレビ視聴の時間、または、進度が遅れている教科に振り返られたりしていませんか?
                      道徳のチカラ代表の佐藤幸司先生。全国を飛び回る中、地元東北ということでお忙しい中来ていただきました。 
                    わたしたちとしましても、今後もいろいろと学ばせていただきたいと思っております。 今回のアンケートの結果も大変素晴らしいものでした! 参加者アンケートから当日の様子をふり返ってみます。 (東北青年塾代表:阿部)

                    1 「第21回東北青年塾」の内容について

                    naiyou21

                    なんと参加者全員が「たいへん満足」と応えていただきました。 佐藤先生の内容の組み立て方、そして、道徳への考え方がたいへん参考になったことがわかります。

                    2 「第21回東北青年塾」の方法について

                    susumekata21
                    こちらも「たいへん満足」と「満足」を合わせると100%でした。 第1部の模擬授業&ミニ講座への質疑応答でも、ゆったりと話し合うことができてよかったという感想がありました。今までこの部分が若干の課題であったので改善されうれしく思います。 模擬授業&ミニ講座をされた堀さん、和賀さんが、与えられた時間をきちんと守られたことが予定通りの進行となったのでしょう。ありがとうございます。

                     

                    3 「第21回東北青年塾」参加者の声

                    いつものように、参加者の自由記述アンケートを以下の通りにまとめました。事務局に提出していただいた全アンケートです。お読みいただいて、当日の様子を想像してみてください。 こちらで、参加者みなさんと(もちろん、参加されなかった方も)ふり返りができると幸いです。
                    • 道徳に限らず教師として必要なそして大切な言葉をいただきました。特に心に残ったのは「道徳にはまとめはいらない。余韻があればいい」「本当に教えたいことは教師は言わない方がいい」です。これは道徳だけに限らず、どの教科にもつながっているのだと思いました。また、一枚の写真で一時間の授業をつくるという話に共感しました。
                    • 堀先生の副読本活用の授業、和賀先生のインパクトある資料の授業、多様な授業スタイルを比較しながらの話し合いは、様々な気づきがあり多くのことを学ばせていただきました。
                    • 佐藤先生のお話では、自作資料による道徳授業づくりのポイント、本からは伝わりきれないことを直接お聞きでき、道徳やるぞ!という気持ちが高まりました。子どもに経験と資料を結びついた発言を促すことで自分事として考えることができるという考え方にも共感しました。
                    • 道徳にどっぷり浸った1日でした。副読本を使った授業でやったつもりになっている自分がいました。同じように副読本を使うにしても堀さんのような提示の仕方、社会科と合科した和賀さんの授業。とても勉強になりました。
                    • 佐藤幸司先生の話は、今日聞くことができて本当によかったと思いました。同じ県内にいてなかなかお会いすることがなかったので貴重な1日となりました。子どもを大事にした子どもと道徳で育てたいという幸司先生の思いが伝わってきました。道徳の時間を大事にしたいと思います。
                    • 道徳の奥深さをじっくりと味わうことができました。題材を見つける力は生き方に大きく関係してくることにも気づきました。佐藤先生の子どもたちに伝えたい想い、子どもたちの成長を願う思いが題材を見つける目になっているのだろうとも思いました。私も道徳はクラスづくりにつながっていることを強く感じそういう場として活用(?)しておりましたが、今日もっともっとクラスの子どもたちの輪を太くする力があることを知りました。これからの道徳の授業をつくるのが楽しみです。
                    • 道徳へのかまえた気持ちがなくなった気がします。普段の自分の生活の中での気づきを出発点に道徳の授業をつくっていっていいんだと余計な力が抜けた感じです。価値とのリンクを心がけながら自分なりの道徳の授業をやっていきたいと思います。お二人の模擬授業もとても参考になりました。
                    • 初めての模擬授業でしたが、大変勉強になりました。自分にとっては道徳の授業、特に教材開発は敷居が高いのですが、幸司先生のお話を受け、またちょっとしたことから始めていきたいと思います。
                    • 「道徳」・・・いつも副読本を読んで考えさせて最後に話をしてと正直、つまらない(自分の中でもしっくりこない上にうーんとなる)授業をしていました。自分がこう感じるのだから子どもたちはもっと「うーん・・・」となっているだろう・・・。そこで幸司先生の講座を聞くことができ、とても勉強になりました。道徳が持っている力のすごさを感じ、学んだことを生かしていけるようがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。・・・幸司先生の歌、聞きたかったです。
                    • 今までは最初にお話しされた道徳授業の基本形ばかりをやっていましたし、そのように指導もされていました。これまでの道徳の授業観がありましたが、もっと自由にやってみたいと思いました。
                    • 2人の先生の授業はシンプルな授業の中に本質がつまっていたように感じました。校種をこえて自分もこのような授業を展開したいと感じました。佐藤先生の授業は1枚の資料から児童をゆさぶり、多くの意見を引き出す授業であることが伺えました。発問や提示、資料探しにアンテナを高くしていきたいです。
                    • 佐藤幸司先生をたった16名で聞くのが非常にもったいない!気がしました。もっとみんなに聞かせたかった。参加できたわたしたちはとってもラッキーでしたね。資料中心の道徳授業から抜け出すいい参考になりました。スケジュールに余裕もあり、じっくり話し合えたのもよかったです。
                    • 第一部では先生方の実践の様子がよくわかり、とても刺激を受けました。資料の選び方、使い方、自分でも気をつけながら、授業づくりをしていきたいと思いました。
                    • 第二部佐藤先生の講座では、教材さがし、授業づくり、学級づくり、仕事術と多様な話題についてうかがうことができました。90分間が本当にあっという間で、佐藤先生の引き出しの多さを広さにただただ驚くばかりでした。特に印象に残ったのは、発問についてのお話です。矛盾、乱れをつくという視点は自分にはなかったと思いました。いろいろな視点、見方を身に付けていきたいなと思った1日でした。
                    • 毎度のことですが、元気をもらいました。道徳がんばってみようと思います。全く意識していなかったのですが、幸司先生の本をたくさん持っていることに気づきました。読み直したいと思いました。
                    • 佐藤先生の素晴らしい講義を聴くことができて、よい学びの機会になりました。道徳の授業をがんばろうと改めて思いました。
                    • 模擬授業では実際に子どもたちにどう問いかけるのかを見せていただき、勉強になりました。貴重な機会をありがとうございました。
                    • 講座では、授業の内容をお聞きしてわたし自身がうかがっていて考えたり、おもしろいと思ったりと心動かされることがたくさんあり、子どもたちもきっとそうなるだろうなと思いました。「おもしろいな」「何でだろう」と思うもの(教材)を提示したり、心に響く歌、言葉、絵本を用いたりして、子どもの心をつかむことが大切なんだと思いました。勉強不足なので道徳についてもっと勉強して工夫してやってみたいと思いました。
                    • また、子どもたちにどうなってほしいのかという思いをもっと大切にしたいと思いました。


                    「第21回東北青年塾 記録」目次

                    1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
                      1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
                      2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

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                      「第21回東北青年塾」のふり返り

                      2011.02.20 Sunday 12:27
                      0
                        IMG_1222
                        2011年2月19日(土)13時〜17時。
                        宮城県仙台市中央市民センター第2セミナー室におきまして「第21回東北青年塾」を開催しました。
                        今回のメイン講師は佐藤幸司先生です。「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」というテーマでした。いわゆる昔から言われている道徳授業の基本形ではない授業、教材づくり、授業づくり、そして子どもたちへの熱い強い思い、仕事術・・・というものを存分に語ってもらいました。
                        また、佐藤幸司先生の講座に先立ちまして、我が東北青年塾メンバー堀多佳子さん、和賀健さんが模擬授業&ミニ講座をしてくださいました。
                        そのときの記録です。

                        このエントリから、それぞれの場面、様子へジャンプしてご覧いただけます。
                        どうぞご覧ください。




                        「第21回東北青年塾 記録」目次

                        1. 第1部 東北青年塾生模擬授業&ミニ講座
                          1. 第2部 佐藤幸司先生講座「とっておきの道徳の授業&道徳のチカラ」
                          2. 第3部 佐藤幸司先生ライフヒストリー・インタビュー(インタビュアー:増川秀一)

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