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「小松信哉先生ライフヒストリー・インタビュー」感想記録

2010.10.22 Friday 22:28
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    小松利昭さんのマイント小松利昭さんのマイント posted by (C)あべたか


    小松信哉先生の算数の講座を子どもになったような気持ちで受け、その先生の優しさに包まれて過ごした時間はとても心地よいものでした。そんな小松先生のやさしさに包まれた授業はどのようにしてできたのか。今回は小松先生へ阿部さんがインタビューする形で進みました。

    Q小松先生が提示している授業の名前は?
    A「問いで創る授業」
    問題解決型の授業でなければいけないということはない。問いを持つことで追求が始まるということを目指している。

    Q問題解決型授業から変わったわけは?
    Aある先生のめあてを書かない授業で子どもが生き生きしている姿を見た。それをきっかけにさまざまな先生との出会いでスタイルが確立した。

    Q小松先生の授業はみんな(他の教師)にもできるか。
    A授業のやり方はその先生の個性。
    一冊目の著書「やさしさに包まれた算数の授業」(東洋館出版社)を出したころ、習熟度別授業が騒がれていた。しかし、本来子どもたちの姿を見ると、発表者の一人が答えを言おうと懸命になっているとき、前の子がその発表している子を見上げながら「わかるよ」というように見ている子がいた。つまり授業の中でやさしいつながりがある姿が見られるということである。そのやさしさを大事にした授業を創りたいと思ってやってきた。
     
    Q何を求めているのか。
    A学校は子どもの人間形成の場である。算数を通して優しい子どもにする。私(小松先生)にとって算数が子どもと仲良くなるのに使いやすい教科であった。フランクフルトを図にすれば、真ん中に算数があり、その他の教科や時間がまわりにあったということ。
    新しい学習指導要領になり、やっと教科教育と道徳が結び付いたと思っている。
        
    Q教頭という立場になってからの立ち位置。
    A学級担任→教務→教頭と立場がかわってきたが、なったからにはどの立場でも意味をなそうとしている。今は教頭として、すべて子どもの明日の笑顔のためにやっている。また教材の話が職員室でされるようにしたい。算数の悩みを相談されるようになってきた。
     
    Q他の教科はどのようにしているか。
    A国語、社会など子どもにきらいといわれない授業をしてきた。また休み時間子どもとめいいっぱい遊ぶなど他の時間帯でも信頼関係を築いてきた。

       

    <参観者からの質問>


    Q評価はどのようにしているのか。業者テストでやっていたのか。
    A附属小では自作でやっていた。
    ※小松先生のテスト問題 「話し合い活動を創るポイントー算数の本質を貫く」(東洋館出版社)より
    1. 発展問題
    2. 問題づくり
    3. オープンエンドの問題
    4. 根拠説明問題
    5. 解法多様な問題
    6. 条件過多・不足問題


    評価は他に形成的なものやエピソードメモを書いて残していた。2回テストをするなどして、全員できるようにすることを目指していた。

    <感想>


    小松先生の話を聞きながら、算数の中でやさしさに注目して子どもたちを見たことがなかったと自分を振り返りながら考えていました。小松先生は子どもの小さな変化やつぶやきを見逃さず、また子ども同士が認め合ってつながるための算数をしているのだと思いました。一緒に学ぶことの原点を見たような気がします。
    算数という時間があるから、教科書の問題があるから、算数を仕方なしにやるのではなく、算数を通して子どもたちの人間形成を行うこと、学力を高めていくことを忘れないでおきたいと感じました。 

    (文責:東北青年塾「西塔」)


    「第19回東北青年塾 記録」目次

    1. 東北青年塾生ミニ講座
      1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
      2. 小松利昭 思考の旅

    2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
    3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー





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    参加者アンケートから第19回東北青年塾をふり返る

    2010.10.18 Monday 23:39
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      アンケートから第19回東北青年塾をふり返ってみます。
      今回はあるようでなかった「算数」の講座。
      講師に「小松信哉」先生。
      単なる技術指導ではありません。
      「やさしさ」を考えた算数の授業。
      つまり、算数という教科の中で、子どもたち同士の優しさ、人間性の育成を考えてらっしゃる方です。ひと味もふた味も違う算数の講座でした。


      参加者アンケートから当日の様子をふり返ってみます。

      (東北青年塾代表:阿部)

      1 「第19回東北青年塾」の内容について



      内容


      参加された方々全員が「たいへん満足」に○を付けました。
      これだけでもすっごく満足度の高い半日だったことがわかります。


      2 「第19回東北青年塾」の方法について



      方法


      「大変満足」「満足」だけで100%を占めます。
      ありがたく思います。
      「大変満足」と「満足」の違いはアンケート文章からは把握できませんでした。
      これからも全員が「大変満足」に○をつけてくださるような会運営をめざします。

      3 「第19回東北青年塾」参加者の声



      いつものように、参加者の自由記述アンケートを以下の通りにまとめました。事務局に提出していただいた全アンケートです。お読みいただいて、当日の様子を想像してみてください。
      こちらで、参加者みなさんと(もちろん、参加されなかった方も)ふり返りができると幸いです。

      • 小松信哉先生の子どもたちへの情熱と温かい人柄がとても印象的でした。参加して良かったです。算数を通して子どもたちの人間形成を図りたいという言葉に共感できました。いつも中途半端な自分を反省し、もっと熱意を持って子どもたちと向き合いたいと思いました。菊池先生の体育、小松先生の算数の模擬授業もよかったです。
      • 来月校内の大研で算数の授業研をします。算数が苦手で「自力解決→ペア学習→全体での練り合い」の授業形態に未だになれず、でもそれをしなければならない葛藤で本当に困っていました。小松先生のお話を聞いて自分のやり方で子どもが笑顔で学べればいいと言うことがわかり、ほっとしました。小松先生の対応のテクニックを真似して、算数だけでなくいろいろなところで実践していきたいと思いました。菊池さんの双六、楽しかったです。準備運動の目線を変えるきっかけになりました。小松さんのビンの中の立体、すごく気になります。すぐ調べたいです。
      • 菊池先生の体育の授業はすぐにでも取り入れられるものなのでぜひすぐやってみたいと思う。小松さんからは宿題を出してもらってわくわくしてた。小松先生の算数では、要所要所こんなところにやさしさというものがあるんだとわかって今までいかにわたしが見逃していたかがわかった。子どもがわかるための子どもが笑顔になるための先生の努力が大切だと思った。
      • 今日も盛りだくさんの内容で大満足です。どの実践も紙面だけでは伝わらないような教師の意図や背景など伺うことができてよかったです。自分がこれから子どもたちと一緒に学ぶときに肝に銘じたいなと思う大切なエッセンスがたくさんつまっていました。ありがとうございました。
      • 算数を通した学級経営、授業づくりとはどのようなものなのか。おぼろげながらわかりました。できることからコツコツとやっていきたいと思います。
      • 久々の参加でしたが、やはり青年塾はいいです!模擬授業、ミニ講座、小松信哉先生講座と、やさしさ、あたたかさ、楽しさ、インパクトのある内容でした。それぞれの先生方が追究なさっていることを体験を通して学ばせていただくことで、たくさんのヒントをいただきました。特に小松信哉先生の講座は算数という「できる」「できない」がはっきりする教科での実践でしたので新たな視点をいただいたように思います。
      • 「子どもが授業の中で考えたいと思っているのか・・・」という小松先生の言葉にドキッとしました。子どもの問いを引き出すための教材研究、教師と子どもの関係性を構築するための手立て、実践等、大変参考になりました。子どもは次にどう動くか。教師は子どものどのような姿を看取るか。小松先生の子どもを大切にしている姿勢が土台となっていることも理解できました。菊池先生のじゃんけん双六、発展性がありとても楽しく学ばせていただきました。小松利昭先生の思考を楽しむ問いも刺激的でした。土産もいただき、ありがとうございました。
      • 前半後半とも充実した時間を過ごせました。小松利昭さんの講座では楽しい授業をつくりたいという気持ちを思いだした気がします。小松信哉先生の講座では授業を組み立てる時の大黒柱に何を据えるのかと言うことを考えさせられました。その場で見つけてほめる。「それだ!」という意識と「休み時間を支配する」という意識を持っていきたいと思いました。
      • 菊池先生の体育の授業、準備運動にぜひやってみたいと思いました。実践とそれについての報告ができればと思います。
      • 小松利昭先生のはいきなり頭の中に「?」がひろがり、ものすごく衝撃的でした。一生懸命頭を使いました。楽しかったです。
      • 小松信哉先生は一度授業を拝見させていただいたことがありました。その時、子どもの気持ちによりそった温かい授業展開をなさっていたことが印象的で、せひ、ゆっくりお話を聞きたいと思っていたので直接講座を受けることができてうれしかったです。実際、来て良かったと思いました。教材感でのお話、大切にして、がんばっていきたいと思いました。元気をいただけました。
        小松先生のこれまでの教材観や子ども観がとてもよく伝わってきました。わたしの学校の教務の先生もよく「〜さんの気持ちが伝わった?」「〜さんの今の続き言える?」というような聴き方をされます。本当に一人一人がわかっているのか、スモールステップで確認していくことも大事だなあと感じました。小松先生の話を聞いていると学級の子度一人一人を大事にしているなあと思います。授業以外の休み時間や浅野様子などもっと一人一人を見ていかないとなぁと思いました。ありがとうございました。
      • 小松先生の話を聞くことが主目的の参加でした。小松先生の話は問題解決型の授業に慣れていた者にとって驚きでした。宮城は座席表を持って机間巡視する、画用紙に書かせて前で発表させることが主流です。しかし、違和感がずっとありました。その場でほめる、子どもたちの関係性、学び合う集団に・・・等とてもよい話が聞けました(素晴らしい人選です)。ということで、青年塾の内容は満足です。もちろん菊池先生、小松先生の講座もよかったです。スタッフのみなさんありがとうございます。
      • 菊池さん・・・今の時代だからこそ、学校全体で“体育”の充実に取り組んでいることに敬意を感じました。楽しい授業を考えるなら導入の工夫を・・・そう思いながらも体育の「準備運動」の楽しさを十分には考えていませんでした。素敵なアイデアをいただきました。
      • 小松利昭さん。なるほど!「思考のたび」の楽しさを十分に感じました。「チーム脳」「集中」「ギャップを楽しむ」等、授業づくりのヒントをたくさんいただきました。しかし・・・う〜んどうやって・・・しばらく楽しみます。
      • 小松信哉さん。むかし?から「よい授業」を行っていれば「よい学級」がつくれる・・・そんなことばで片付けられ「集団づくり」について何も研修を受けなかった教員たちがて・・・今や授業どころではなく集団がつくれずこわれかかった学級の中で困っている子どもや教師がたくさんいて・・・教師は今こそ「集団づくりを」きちんと意識して・・・そう考えていました。だからこそ信哉先生の「学級づくり」の武器として「教科指導」を!という提案はとても有意義でした。ライフヒストリーにても先生のお考えをいろいろ聞くことができ、納得できました。
      • 菊池先生の体育、両小松先生の算数の講座、どれもすばらしかったです。テクニック的なものはもちろん、「なぜ、その活動をしくむのか」といったところまで話を聞かせていただいたので心にしみました。ライフヒストリーインタビューでも小松先生の人間性と子どもを大切にする思いが伝わってきました。「明日の子どもの笑顔のために」という言葉が心に残っています。
      • ミニ講座では、短い時間の中に普段使えそうなアイデアがありました。それにしてもビンの中の立体は気になります。
      • 小松先生の講座。大変ためになりました。算数だったけど、教師のあり方そのものを学べた気がします。子どもを見る温かさをとても感じました。算数の授業の新たな発見もあり、自分なりに使えるようにかみくだいて今後子どもと接していきたいと改めて実感しました。
      • 2学期の真ん中でどうも授業がマンネリ化しているな、もう少し刺激的にしたいと思っていた時でしたので、教科に焦点を当てた内容に大変満足しています。子どもの見方、授業構想の時、大いに役立てられるように思います。
      • 普段の授業で使えそうなアイデアをたくさん紹介してもらえてよかったです。また、講座などで先生方の考え方ややり方をいろいろ話してもらえたのが自分自身のものと比較したり、新しいものを取り込んだりするきっかけとなり、とても有意義でした。学んだこと、教えてもらったことをこれからのことに生かしていきたいと思います。
      • まったく青年ではないのに参加させてもらいました。ミニ講座も短い時間の中に、たくさんのヒントがあっておもしろかったです。何とかして立方体をビンに入れられる方法を考えたいと思います。
      • 小松先生の算数授業の講座は、もっと聞いていたかったです。とりあげる教材のおもしろさと時々入る子どもへのなげかけ、引き出し方のヒントなど、うっかり聞き逃せないことばかりで、すごくおなかいっぱいになった気分です。まだまだ勉強しなければと思います。
      • どの講座からも大変多くのことを学ぶことができました。自分自身、算数は苦手なのですが、子どもの問いでつくる授業。とても楽しく参加することができました。授業に引き込まれました。今日学んだことを生かして、月曜日からより多くの子どもたちの笑顔を引き出していけたらいいなと思います。
      • 小松先生のお話を楽しみにして今日参りました。期待通りたくさんのことを学ばせていただきました。私も今、田中先生の授業をおっかけているところです。授業のDVDは毎日見ています。わたしも小松先生や田中先生のように子どもに寄り添った楽しい授業をめざしたいと思います。今日はありがとうございました。
      • じゃんけん双六はまねしてみます。立方体をビンに入れるのは危険な匂いがする。まねできない。バラエティ番組を見ているようでした。「答えはCMの後」みたいな。
      • 信哉先生の「やさしさ」はどこで身に付けたのか知りたかったです。暇なとき、何をしているのだろう?
      • 菊池先生の実践はサーキットトレーニングにゲーム性をもたせていて、体も心もウォーミングアップできるよい活動だなと思いました。小松利昭先生には子どもをひきつける上で教材が有効であることを体験できました。
      • 小松信哉先生の講座ではその教科の特性とおもしろさを教師が知ること、それを授業に生かすことの大切さを学びました。
      • 大変参考になる子とが多かったです。ありがとうございました。小松先生の本をこれから購入し、さらに理解を深めたいと思います。また「ライフヒストリー・インタビュー」も人間性が感じられ、よい企画でした。



      「第19回東北青年塾 記録」目次

      1. 東北青年塾生ミニ講座
        1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
        2. 小松利昭 思考の旅

      2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
      3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー



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      小松信哉先生講座「やさしさに包まれた算数の授業」感想記録

      2010.10.18 Monday 22:06
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        小松信哉2

        小松信哉3

        1. 小松先生の学級づくり
           まず小松先生より、以下の2点についてお話があった。
          1. 「子どもと子ども、子どもと教師の関係性の中に各教科の授業が入りこんでくるだけである。」
          2. 「子どもと仲よくなるための武器として、算数を専門としている。」

             小松先生は、「休み時間での子どもとのつながりが、授業での子どもと教師とのつながりをうむ」という考えのもと、休み時間(朝、行間、昼)を中心に意図的に子どもたちと遊び、子どもとのよい関係づくりを進めてこられたそうである。そして、放課後は、今日一日関わった子どもをチェックし、翌日に関わる子ども(ターゲット)を考えていたそうである。まさに、「日々学級づくり」といった具体的なお話を聞くことができた。
            また、小松先生は、「算数」と「体育」は「わかる、できる」がはっきりする教科であり、その教科を、「子どもと仲よくなるための武器」と位置づけ、特に力を入れてきたそうである。「子どもとの関係づくり」を土台に、「算数・体育」といった教科学習を通し、意図的、計画的に学級づくりを進めてこられたことが、小松先生の軽快な語りから伝わってきた。

        2. 子どもの問いからの授業づくり
            小松先生から、以下の2つの言葉が投げかけられた。
          1. 「子どもの“タイ”(考えタイ、やってみタイ、調べタイ…)を引きだそう!」
          2. 「授業のめあてが、子どもにとって、本当に考えたいものになっていますか」

            問題提示→「めあて」を確認する→自力解決→練り上げ→まとめ→習熟問題といった問題解決型の学習に対し、小松先生が取り組まれてこられたのが、「子どもの問いからの授業づくりである。」ここでは、「子どもたちの問いをどう引き出すか」という視点で、小松先生より模擬授業を交えながらお話をお聞きした。(模擬授業の内容は略す。)
            「この教材で、子どものどのような言葉を引き出したいのか」、「机間指導で、子どもの何を探すのか」、「教師の先をいく子どもを見つけ、どう、全体の問いとして引き上げるのか」、子どもが「問い」を持てば、この「問い」を子ども自らが質的に深化・発展させていくという過程を、短時間ではあったが体験することができた。
          小松先生からいただいた資料に、「子どもの考えは全て受け止める。しかし、全ての意見は取り上げることができない」という言葉があった。どの子どもの「問い」を教師が取り上げ、「全体の問い」へと引き上げていくのか、それを判断するためには、教師による確かな教材研究や教材開発が必要であると感じた。

        3. 算数の本質だけでなく、やさしい行為を教える場
            「どれだけ授業の中で、子どもをほめる場面が見つけられるか」、小松先生が授業を行う際に大切にしていることである。
            「○○さんの言っていることわかるかな。」
            「○○さんのよいところはどこですか。」
            「○○さんの気持ちわかるかな。」
          教師が子どものよい行為を見つけ、他の子どもに問い返すことで、「○○さんのよさ」がクラス内で価値づけられ、広がり、子どもの学び方や学級のルールとして形づくられていく。
            「子どもと仲よくなる。」本講座で小松先生が何回も使われていた言葉である。小松先生のそうした授業へのスタンスが、子どもたちを感化し、やさしさに包まれた授業の土台となっていくのだと感じた。
          さらに、その土台の上に「学級集団を学び合う学習集団に育てる7つの魔法」の発問等、細やかな手立てがとられるため、子どもたちの心と学びの良循環が生み出され、さらに生き生きとした授業が展開されていくのだと感じた。

        4. まとめ
            講座後、小松先生の著書「算数の本質を貫く 話し合い活動を作るポイント」(東洋出版社)を読み返した。その「おわりに」に、以下の文が書かれている。

           朝、学校に来た子どもたちを教室で「おはよう」というあいさつとともに迎える。休み時間は子どもを計画的・意図的に見取り、一緒に遊んだり、よい行いを見取ってほめたりする。ときには、個別に話をしたりもする。
          そして、学級の子どもたち全員が「先生大好き」と思えるまで徹底的に子どもたちを可愛がる。

           今回の講座では上記の「徹底的に子どもを可愛がる」小松先生の基本姿勢をライブでお聞きすることができた。また、子どもの「問い」を引き出し、全体の学びへと転換していくプロセスや手立ての一部を具体的に教えていただいた。正直、小松先生のようなすばらしい授業を再現することは難しい。しかし、自分は子どもとの関係性を何で構築しているのか?自分の得意教科は何だろう?などと、自分なりの子ども観や授業観を見直すよいきっかけとなった。また、明日からの授業の中ですぐ使える細やかな手立てをたくさん教えていただいた。そして何よりも「また明日からがんばろう!」という元気がわいてきた。本当に楽しく、あっという間の90分間であった。
           お忙しい中、貴重なお話をしてくださった小松先生に心より感謝申し上げます。


        (文責:東北青年塾「増川」)


             

        「第19回東北青年塾 記録」目次

        1. 東北青年塾生ミニ講座
          1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
          2. 小松利昭 思考の旅

        2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
        3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー


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        小松利昭「思考の旅」感想記録

        2010.10.18 Monday 21:55
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          小松利昭


          「思考の旅」・・・小松さんが強調されていたキーワードだ。
          20分の模擬授業を受けて、思考の旅に自分が出発したような、そんな感覚になった。
          授業のテーマは、「立方体と展開図の導入」

          机の上には、厚紙の方眼紙とはさみと空の瓶が置かれていた。

          座席が近くの方と4〜5名のグループを作って、まずアイスブレーキング。
          並んだ2枚の写真の違いを探す、間違い探しだった。
          写真が外国のカフェ(?)にいる男女といったもので、ハイセンスだなぁという印象。
          同じグループの先生方と協力して間違いを見つけることができて小さな達成感も味わった。
          協同作業前のいいアイスブレーキングだなと感じた。

          続いて、図形がフラッシュカードで提示されて、面積を求める公式を聞かれる。
          指名はクッシュボールを投げるというやり方で新鮮。
          子どもによっては取らない子がいるかもなぁなどと考えながらも楽しく参加した。

          長方形、平行四辺形、円、台形と来て「まだ出ていないのは何だろう?」
          「正方形」と答えが出ると「机の上の方眼紙の下を見てみて」と指示が出た。
          方眼紙の下から図形の書いたプリントが1枚出てきた。
          「これ正方形だよね」
          「ちがう」
          「これを立方体といいます」
          「先生、夜なべして作ってきたの」とプラスチック製の板で作られた立方体
          (1辺が4cm、セロハンテープで固定された物)が各グループに配られた。

          次に小松さんがかざした瓶が、一同を一気に前のめりにさせた。
          瓶の中には先ほど配られたプラスチック製の立方体が入っている。
          その立方体は、明らかに瓶の口よりも大きいのだった。

          「方眼紙を使って立方体を瓶の中に入れてみよう。プラスチックの立方体をばらしてみてもいいよ。」
          と指示が出る。

          私のいたグループでは、プラ製の立方体を展開し
          同じ形の展開図を方眼紙で人数分作った。
          各自が展開図をたたんだり、丸めたりして瓶の口に入る大きさにしようと試行錯誤をする。
          私もあれこれやったが、全く入る気がしなかった。
          まともに考えてもだめなんだろうなと思いつつ、
          常識の枠からはみ出る発想も出てこず、頭の固さを痛感した時間でもあった。

          制限時間の5分がすぎたが正解者はなし。

          「いったいどうやるのか」皆がかたずをのんで小松さんの謎解きを待ったが
          正解は発表されなかった。
          それとなく教えられたのは、紙ではできないということ。
          (・・・方眼紙ではできなかったんですね)

          そして、「ヒントを差し上げましょう」と配布されたのは
          5円玉に木製の矢が通っているおもちゃ。
          矢の前後はもちろん5円玉の穴よりも大きい。
          「この謎が解けたら瓶の中に立方体を入れることもできるかも」と模擬授業が終わった。

          最後に小松さんが言われていたのが
          • あり得ないこと、不可能が可能になるようなことに子供は興味をもつ。
          • 今回は、瓶の中に立方体を通すということで子どもの「やってみよう」を引き出そうと考えた。
          • 試行錯誤の中で自然と展開図を理解していくというねらいがある。

          とのことだった。

          参加者のお一人が
          「正解が気になって、他に何も考えられない。このまま終わるのはないと思います」と
          感想をおっしゃっていた。
          それでも小松さんは正解を言わずに「これが思考の旅です」と答えていたのが印象的だった。

          • これ教えなきゃ>>>どう教えたら面白いかな
          • これ面白いな>>>どう「教えなきゃいけないこと」に関連づけるかな


          忘れかけていた後者の意識を思い出した刺激的で楽しい20分間だった。
          (模擬授業の展開や、指示の文言は私の記憶によるものです。間違いがありましたらご容赦下さい)

          (文責:東北青年塾「中嶋」)



          「第19回東北青年塾 記録」目次

          1. 東北青年塾生ミニ講座
            1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
            2. 小松利昭 思考の旅

          2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
          3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー


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          菊池真人「笑顔に包まれた体育の授業」感想記録

          2010.10.18 Monday 21:51
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            菊池1

            1. 笑顔に包まれた準備運動にするために
              これまでの準備運動では,子供たちで体操し,ランニングをするというものであった。こういった準備運動では,単調になりがちであったし,教師も「声が出ていない」等の指導になりがちであった。
               これを楽しい雰囲気で運動量をアップし,基礎感覚づくりができるものに変えていく。そのために
              1. 伴奏音楽を使う
              2. ゲーム性のある運動
              3. セットメニューという形で準備運動に取り入れる

              ということを考えた。
               ポイントは,その授業で扱う運動に必要な基礎感覚を明らかにしておくということと,簡単な動きの中で心拍数を上げていけるようなものに取り組ませていくこと。
               この「セットメニュー」を音楽に合わせながらテンポよく行っていくことで,楽しみながらウオーミングアップに取り組むことができる。
               例えば,中学年のマット運動を例にとると,次のようなセットメニューを授業のはじめに行い,本時の授業に入っていく。
              1. じゃんけん双六(2分30秒(後述))
              2. 壁倒立(1分)
              3. ねこちゃん体操(2分)
              4. ゆりかご(1分)
              5. うさぎの足うち(1分)
              6. 川とびこし(1分)

               上記のようなメニューの中で,マット運動に必要な,「逆さ感覚」や「回転感覚」「腕支持感覚」などを養っていく。はじめはうまくいかなくても,継続して取り組んでいくことで,少しずつできるようになっていく。
               また,このときに伴奏音楽を使うことで,教師の時間管理が容易になり,子供たちに声をかける機会が増えること,活動のテンポがよくなり,子供たちの活動量が増えるという利点もある。

            2. 「じゃんけん双六」の実際
               模擬授業では,参加者全員で「じゃんけん双六」を行った。
               下のように,4つのゾーンに参加者が分かれて集まる。そこに集まったもの同士が2〜3名でじゃんけんをする。勝った人は反時計回りに次のゾーンに行く。じゃんけんで勝って移動する毎に1点となる。2分間で何点獲れるかをめざしていく。
              菊池2
               ゾーンの間(四角形の辺の部分)はラダー,ミニハードル,ケンケンパーの輪,ジグザグ走をして移動するよう,場づくりがされている。
               負けたらその場で罰ゲームをする。罰ゲームは△の場所毎に示されている。次のような罰ゲームであった。3回ジャンプをする,3回横ジャンプをする,3回ボールキャッチをする,3秒床に手をつく(体前屈)。
               
            3. まとめ
               菊池さんからじゃんけん双六の良さは次の3つあるとお話しされた。
              1. ゲーム性がある
              2. 回数の伸びが分かる
              3. 汎用性が高い。

               実際に,初対面の方も多かったが,そんなことは気にならず,ゾーンを移動する毎にどんどんじゃんけんをする人を求めていた。あちこちで歓声が上がるなど,すぐに会場が盛り上がっていった。罰ゲームといっても負荷の少ない運動で取り組みやすかった。あっという間の2分間であった。そして,その中で一度も「きつい」と感じたことはなかったが,活動が終わると汗がにじんでいた。何より,参加者全員の気持ちがほぐれているように感じた。ウォーミングアップとして体が温まると同時に気持ちも温まるということにこの活動の良さがあると感じた。


            (文責:東北青年塾「和賀」)

            以下は、当日実際に使ったプレゼンシートを菊池さんのご厚意により、提供して頂いたものである。



            「第19回東北青年塾 記録」目次

            1. 東北青年塾生ミニ講座
              1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
              2. 小松利昭 思考の旅

            2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
            3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー




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            「第19回東北青年塾」のふり返り

            2010.10.18 Monday 21:31
            0
              小松信哉1


              2010年10月16日(土)13時〜17時。
              宮城県仙台市中央市民センター第2セミナー室におきまして「第19回東北青年塾」を開催しました。
              今回のメイン講師は小松信哉先生です。「やさしさに包まれた算数の授業」というテーマでした。小松先生の徹底的に子どもの「問い」に立った授業、そして算数の授業を通して子どもの心を育てていく考え方。今回もたくさんの学びがありました。
              また、小松先生の講座に先立ちまして、我が東北青年塾メンバー菊池真人さん、小松利昭さんがミニ講座をしてくださいました。
              そのときの記録です。

              このエントリから、それぞれの場面、様子へジャンプしてご覧いただけます。
              どうぞご覧ください。




              「第19回東北青年塾 記録」目次

              1. 東北青年塾生ミニ講座
                1. 菊池真人 笑顔に包まれた体育の授業
                2. 小松利昭 思考の旅

              2. 小松信哉先生講座 やさしさに包まれた算数の授業
              3. 小松信哉先生 ライフヒストリー・インタビュー


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