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造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)@感想記録

2010.08.31 Tuesday 22:18
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    新聞1

    1. ペアで自己紹介
      まず、2人組みを作る。
      1. じゃんけんをして勝った方から自己紹介をする。
      2. じゃんけんをして勝った方が自信をもっているものを発表する。
      3. 「2」で負けた方の人が困っていることを発表。相手はアドバイスをする。

    2. 新聞を使った造形遊び
      1. 新聞紙を裂いて
        新聞紙(1枚)を半分にする。半分にした新聞紙を細長く裂く。裂いた新聞紙を一つにまとめて端をねじってとめる。流れ星のようになった新聞紙を上に放り投げて、落ちてくるまでに何回手を叩けるかという遊びをする。
      2. 的をめがけて
        次に半分残しておいた新聞紙から大きく3歩離れ、新聞紙めがけて(1)で作ったものを投げる遊びをする。遊びの後、流れ星状の新聞紙と周りのゴミを的に使っていた新聞紙でくるんで玉を作る。
      3. 新聞紙で雪合戦
        自己紹介していたペアの人とじゃんけんをして2チームに分かれる。(2)で作った新聞紙の玉を使って雪合戦をする。時間の都合で一回戦だけ行う。本来であれば2回戦3回戦と続けて行う。
      4. シュートの練習
        チーム毎1列に並び2チームでシュートの練習をする。2〜3メートル離れた所に立っている人が持っている袋に向かってシュートをする(玉は雪合戦で使ったもの)。外したら、拾ってもう一度投げる。
      5. 玉を入れた袋をパスして好きなもの紹介
        玉入れをした袋(新聞紙の玉が入ったもの)を自分の名前と好きなものを言いながらパスをする。パスをした人は、座る。全員が終わるまで続ける。例)「○○です。○○が好きです。
      6. 新聞紙で絨毯作り
        4人組を作る(男女混合)。絨毯に乗って世界旅行をするという設定で、4人が乗れる新聞紙の絨毯を作る。途中で「雨が降ってきたぞー。」というかけ声がある。そうすることで、絨毯のどの部分に補強が必要かを気付かせる。例)大きさが必要 丈夫さが必要 等
      7. 新聞紙の絨毯をつなげて遊ぶ
        各グループで作った絨毯をできるだけ正方形になるようにつなぎ合わせて一枚の絨毯を作る。四隅を持ってフワッと持ち上げ、他の人はその中をくぐりぬけたり、中で仰向けに寝てみたりしながら遊ぶ。
      8. 新聞を使った造形遊びの紹介
        野口先生が実践した造形遊びの紹介があった。新聞を使って基地を作る子どもたちの写真を見せていただいた。

    3. 記録者感想
      普段何気なく読んで、廃品回収に出されていく新聞紙が、造形遊びに使えることを活動の中で楽しく学ぶことができた。また、活動一つ一つに野口先生の意図があることを知り、とても勉強になった。
      活動中で、野口先生が「自信と自慢の違い」ついてお話をされた。自分が子どもたちに自信をもたせるために、その子のどの部分にスポットを当てればいいのかを考えさせられた。短い時間だったが、活動を組み立てるために大切なことをたくさん得ることができた。


    (文責:東北青年塾「佐々木」)




    「第18回東北青年塾 記録」目次

    1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

    2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
      1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
      2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
      3. 児童画の見方のここがポイント

    3. 参加者感想




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    児童画の見方のここがポイント@感想記録

    2010.08.30 Monday 22:26
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       はじめに,2つめの講座で取り組んだ「おじいさんのランプ」を児童が絵描いたものを提示された。
       私たち5つの班で描かれたものも全く異なった感性の作品となっていたが,当然のごとく児童の作品は素晴らしく,その子の感性が感じられるものだった。木の太さ・数・立ち方,そしてランプ,男の子の浴衣,履いているわらじなどそれらの全てからその子の描きたい思いが伝わってきた。
       実際に描く活動に入る前に「もちもちの木」の読み聞かせをしたり,ランプという物について話をしたり「描きたい思いがふくらむしかけ」をしていたようだった。
       物語を読んで「さあ描きましょう。」では物語に対する愛着が湧かず心に情景を思い浮かべていくことは困難なのでやはりこのようなしかけが必要なのだということ。
       
       その後も野口先生は絵を見せながら絵画指導のヒントをいろいろ話してくださった。

      〈絵画指導のヒント〉


      物語の絵
       小さい絵を描く子がよくいますが「巨人」の絵などを題材にするとよいそう。
       どんと描かれた巨人の周りに小さい人間が多数。
       小さい絵を描きたいのかどうしても小さい絵しか描けないのかそこは分からないが小さい絵を描くという一つの個性が生かされていることは確か。
       このようにその子の特質にあった工夫を凝らすことが大切と知った。

      【鬼の国 百姓の国】
      【売られた馬】

       この2点は馬糞紙という薄い茶色の厚紙を使用。
       もともとの色が薄い茶色なので出来上がった作品の完成度が高く感じる。
       また物語の独特のさみしい雰囲気を醸し出すにもよい効果があらわれている。

       *馬糞紙 藁(わら)などを原料とした、黄色くかたいボール紙黄ボール

       出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2007/12/16 14:48 UTC 版)
       (馬糞紙 から転送)
       黄ボール(きぼーる)は板紙の一種で、本来は稲わらや麦わらを原料とした板紙であるが、近年は古紙パルプに黄色の染料を使い着色した物がある。黄板、黄板紙とも呼ばれる。
      *これかなりいいです。調べてみたらちょっと高額でした。
       でも年に一度は使用してみたいです。

      【おむすびころりん】
       これは教師の手が加えてあるとのこと。
       手が加えられた箇所はどこだと思うかの問いにしばし頭をひねっていると
       ネズミの輪郭であるという。指摘されていたように,確かに他のたどたどしい線に比べて一気にさっさと慣れたペン裁きで描かれた線であった。
       野口先生は,『教師が手を加えてよりよい作品になったとしても子どもは喜ばない。
       できた。やっと終わったという成就感で絵は完成となる。目的は入選させることでは ないのだ。』とおっしゃった。
      確かに入選し賞状をもらうと子どもは喜ぶだろうが,最後まで自分の思いと技術が尊重される形で仕上げに持っていき,結果入選という形にしたいものだと思う。
      その後下記の話を付け加えられた。

      ★理科授業での先生のエピソード
       アサガオを育てていたときのこと
       ある男の子のアサガオは元気がなく,なよなよとしていた。これではもうすぐ枯れてしまってこの子が観察できなくなると心配した先生は,そんなこともあろうかと隠して育てていたアサガオと夜の間にこっそり植え替えた。
       それを知った周りの先生方は「さすが○○先生。素晴らしい配慮」と感心していた。
       しかし翌朝,その男の子はアサガオを見て,おかしいなとぱっと気づいた。そしてこう言った。「ぼくは,あのアサガオを育てたかった・・・・・。」
       
       『命を取りかえるのではなく,弱くても育てたいと思わせるのが指導なのです。』

       *アサガオを植え替えるような支援をしてもらうと,元気なアサガオを見てほっとしすごく喜ぶ子もいる。私はこの話を聞いてこの男の子の感性に感心した。
        この子はきっと毎日頑張れ頑張れと思って育てていたのであろう。教師がぎりぎりまで子どもと一緒に命を見守ることの大切さに改めて気づかされた。

      (記録者が解釈した野口先生の話の形で記録)
      ★絵の指導について
       先生が一つのイメージを強く持って,こうあるべきだとこだわって指導して完成したものは「子どもの作品」とは言いがたい。
       一つのイメージを強く持ち過ぎて指導にあたると,子どもが自分のイメージと違う発想で描き始めたとき「すごいねえ。」と心から誉めることが難しくなる。
       こうあるべきだと先生のイメージを押しつけていってできた作品がたとえ技術的に優れていて出来映えがよかったとしても,子どもの個性はどこにいったのだろうか。
       自分とは違う発想をしたり,違うイメージを持って表現したりする子が,感じるままに思いを広げ,作品に仕上げていくことができるように支援していくのが指導。
       「すごいねえ。」と誉められる,つまり自分のイメージが認められることで心が育ち,よい方向に育っていくのである。
       学級経営のよしあしはクラスの子どもの作品からも見えてくる。
       黒板に昨年度までに描かせた参考作品を提示し,色の作り方から一つ一つ教師のイメージを押しつける形で指導していくと,技術的に優れたしかし同じような作品がたくさん出来上がる。その中の一つを見ると非常に秀作であり入選もする。そうできる先生 はかなりの力を持っている先生であることは確かである。しかし,子どもたちの個性は生かされているのだろうかと疑問に思う。                                    
      自由にふくらむ子どもの発想が大いに評価され,そこから自信を持って動き出し,描かれた個性豊かな作品が並んでいるとき,学級経営のよさが見えてくる。


      絵の鑑賞


      【うんていをしている絵】
       手足を思いっきり伸ばしてうんていにぶら下がっているところによさがある。
       手の長さ足の長さなど体の比率のことなどを指導したらこういう絵は出てこない。 
      周りに何があったの?隣にいたのは?などと思い出させるのもナンセンス。
       「ぼくね,ちゃんとぶら下がれるようにうんといっぱい足をのばしたの。」などその ときの感覚を思い出すような会話の中から,思いが表れた絵が生まれてくる。 そして,描きたいことが大きくクローズアップされ,気持ちが伝わってくる迫力のある作品となる。

      【 車の中が見える絵】
      人が車に乗っている絵があるが普通は車の窓から乗っている人が見えるように描かれ  ている。この作品はレントゲンのように見えないはずの中の様子をうまく描き出している。こういう描き方は低学年の特徴。高学年になるとこういう絵は描けなくなる。

      【工事中のショベルカーの絵】
       近くで工事をしているところに出かけて作業の様子を見せる。
       教室に戻ってから,見て来た様子を思い出させながら話し合う。
       印象に残ったことを「すごかったねえ。」などと話し合う中で,見た物のイメージが大きく拡大され迫力のある絵が出来上がる。
       見ながら描かせるとこうはいかない。      
      低学年の場合は,高学年に写生させるときの指導とは,異なるのである。

      (記録者の目から)
      【 ぼくの大太鼓】 
      鑑賞絵2
       画面は太鼓を抱えたぼくのみ
       両手に持ったバチを頭の上でパチンと合わせている。
       にっこり笑った目はバチと重なってよく見えないのだが,すごく満足そうな口と丸く赤いほっぺから太鼓をたたく嬉しさが伝わってくる。
       太鼓が床まで届いていることや,前かがみの姿勢と大きく開いた足からも「大太鼓を 抱えている」ぼくの気持ちが伝わってくる。   
      その絵がポストカードとなったものを全員にプレゼントされた。これは非常に味わい深い作品と思う。

      【運動会のダンス】
      鑑賞絵3
      中心に大きくぼくが描かれ,その右隣に体をひねりひざを上げて踊っている友達。右上には離れたところで踊っている友達が小さく描かれている。ぼくの後ろにはもう一人いるらしく,ぼくの体の横にもう一つ別の手が見えている。
      これはかなり細かく指導が入った作品と見受けられると野口先生も話された。
      顔など肌の彩色,その色の作り方, 人の重なり,ダイナミックであるが人の動きの繊細な描写。
      写真を見せたり,モデルを立てたりして写実的に描かせたと思われるとのこと。

      【 アコーディオンを弾く人】
       アコーディオンを弾いているのは多分担任の先生。
      グレーの服装に赤いアコーディオンが映えている。
       この先生はアコーディオンが際だつように考えて服装を選んだのだと思われる。
       確かにアコーディオンと指と先生の表情が非常によく描写されている。
       中には花柄の服をまとってモデルとなり,その服を描くのに子どもが途中で飽きてし まって描き終わらない児童も出てしまったという事例もあるとのこと。

      【理科の実験をする友達】
       中心になっている友達はもちろん向こう側にいる友達もかなり丁寧に描写されている。彩色も自然の色合い。見ているとうまいなあと落ち着いて感心できるような絵。
       これはモデルをおいてそれを見せながら描いた絵ということが分かるそう。


      *講座を終えて
       (お詫び:野口先生の話やそこから感じた記録者の思いなどが入り乱れた視点があいまいな文章になってしまい読みにくくて申し訳ありません。)
       
      学習指導要領の改訂に伴い,色の楽しさや形のおもしろさを重視した指導内容が増えてきた。
      児童の自らの行為や感覚をもとに形や色,イメージなどを活用して活動することができるように配慮し創造性を高める指導が求められている。
       しかし,多くの教師はどう指導していけば豊かな創造性に富んだ子どもが満足できる作品につながるのか悩んでいる。色彩や描写法など技術面での指導をする時間を設けられず,児童の自由な発想に任せ,介入せずに描かせた結果,実に稚拙な作品が出来上がることが多いからである。
      実は私はかなり細かく構成から技法まで指導してしまう方である。よって野口先生の話をどきっとしながら聞いていた。子どもの思いはどこへ・・・・・・との投げかけに子どもたちの作品を思い出していた。
      講座の最後に阿部代表が「〜式」とか「〜型」について野口先生はどのように受け止めて考えているかということを質問してくれた。
      http://manabiai.g.hatena.ne.jp/abematu/20100822/1282433062
      ここに詳しいので興味のある方は開いて読んで下さい。)
      〜方式とかで描かせると,似た技法や構図の作品が並んでしまうのは確かであるが,そこに一人ひとりの個性が発揮されていないかというとそうではないと自分では思っている。昨年まで勢いのない絵を描いていた児童が技法に目覚め,そこから自分の能力を発揮し,素晴らしい作品を作り上げたこともあった。また,今後絵を描いていくのに必要と思われる水彩画の技法を会得することはどの子にとっても描くことへの自信へとつながっていくのではと思う。
      野口先生は,図工は算数のように1年生から6年生まで系統立てた指導がなされていかない部分があるが,一人の児童にスポットをあてて成長が見られればいいのではともおっしゃってくださった。教師の考え方や力量にもよるがいろんな先生と出会う中で,技法を学ぶこともあるし自由な発想を楽しむこともあり,それがその子の中で自分の描写力として成長していけばいいのかなと思った。
      もう一つ。〜型〜方式を活用したり,技術面にこだわったりするとしても,描くことへの思い,描きたい思いを大いにふくらませてから取りかかることがイメージを豊かに持たせるために大事であるということを学んだ。つまり描く活動に入るまでのしかけである。文の最初の方にも記したが,子どもの発想を生かすとは,ただ自由に描かせるのではなく,その前にイメージが広がり豊かな発想が飛び出すようなしかけをどうするかが重要であることということである。
      描くことは表現であり子どもの内面が映し出される。それだけに感性が豊かに現れるような描く時間を設けていきたいと決心した講座であった。


      (文責:東北青年塾生「堀」)



      「第18回東北青年塾 記録」目次

      1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

      2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
        1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
        2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
        3. 児童画の見方のここがポイント

      3. 参加者感想



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      物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)@感想記録

      2010.08.30 Monday 21:47
      0

        ☆模擬授業の流れ☆


        1. 読み聞かせ(おじいさんとランプのお話)
           秋澤さんのアナウンサーのように上手な読み聞かせでした。
              ↓
        2. 実物の提示(ランプ,わらじ,かすりの着物)
              ↓
        3. 活動の説明
          1. 約13cm×約19cmの和紙に描くこと。
          2. 4人1グループで一つの作品を仕上げる(一人1枚ずつかき,それを組み合わせる。つまり一つの作品は作者の異なる4枚を組み合わせてできる)。
          3. 和紙はよく色がにじんできれいになることを説明する

          物語絵2
             ↓
        4. 絵を描く
            グループ毎にどんな絵を描くのか,どのような構図・色遣いにするのか,誰がどこを描くのかを相談してから各々描き始める。
          物語絵1
          物語絵3

              ↓
        5. 野口先生が授業を行った際の児童の作品の紹介


        以上の流れで模擬授業が行われた。指導の秘訣は1〜4の授業形式の場面よりも,5やその後のQ&Aで多く語られた。

        ☆物語絵の指導のポイント☆


        「教師の模範の絵を見てしまったら,子供の発想は教師の絵に似たものを描こうというものになる」というお話をされていた。野口先生は「絵はその子どもたちの思いが表れるように自由に描かせる」ことをとても大切にしていた。ただし,自由=指導をしないということではなかった。お話の中で一人一人の発想を大切にし,それを自由に描かせるための方法をいくつもあげていた。私なりの視点で4つの指導のポイントに絞って紹介したい。

        1. 発達段階に合わせて物語を選ぶこと
           例えば,低学年では,家の壁を通り越して食事の風景が見えるというような,物を透かして描くレントゲン描法をする発達段階にある。野口先生は子供の発達段階を考慮し,写実的に描く作品よりも,レントゲン描法を生かすことができる「おむすびころりん」を題材に選んでいた。見せていただいた作品は,土を透かして,穴の中のねずみの生活をいきいきと描いた作品だった。

        2. どの紙にどの作品を描かせるのか吟味をすること
          教師が指導したい内容を吟味し,紙に合った題材を選んだり,題材に合わせて紙を準備したりする必要がある。今回はにじみを表すために和紙が選ばれた。さらに,和紙のにじみを生かすためにランプが登場する話を選んだ。

        3. 子供がどういうステップを踏めば困らないかよく考え,授業を構成すること
          教師は子供が自由に発想できるように,絵を描かせる前に様々な仕掛けをする必要がある。例えば,今回の模擬授業で読み聞かせした話のクライマックスには無数のランプで灯された木が出てくる。
          1. 明かりの灯る木をイメージさせるために,自前に,『もちもちの木』を読み聞かせしておく
          2. 木をイメージさせるために,実際に木に触れる機会を設けておく
          3. イメージが湧くような実物を準備しておくというように実に綿密に手立てが考えられている。「自由に描く」子供が困らないようにさせる細かい配慮がお話の中で何度も聞くことができた。



        4. 自由に描かせるためには,普段の学級の雰囲気を大切にすること
          自由に描くためには子供の心が解放されていなければならず,子供の心が解放されるためには日頃の学級の雰囲気が大切だということだった。自由に描いていいといいながらも,担任が事細かに口出しをしていては子供は自由に描くことができない。学級経営のスペシャリストらしい考え方だと感じた。


        ☆全体の感想☆


        相手の表情をよく見ながらユーモアたっぷりにお話される野口先生。今回も野口先生の人柄にたっぷりと触れることができた。「言われた方がどう感じるのかを考えて指導をすること。相手の心に響いてはじめて指導になる」という言葉がとても心に残っている。子供を中心に据えて,教師の言葉を真摯に考える姿勢に大変感銘を受けた。

        物語絵4a


        物語絵5

        物語絵6

        物語絵7

        物語絵9

        (文責:東北青年塾「武田」)





        「第18回東北青年塾 記録」目次

        1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

        2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
          1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
          2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
          3. 児童画の見方のここがポイント

        3. 参加者感想




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        小野浩司模擬授業「写真+4コママンガ」の授業@感想記録

        2010.08.30 Monday 21:21
        0
          小野授業1


          <準備物>


          • ケント紙A4(マンガの吹き出しを作ったりするのに使う)
          • はさみ
          • カッター(写真を切ったりする)
          • カッターマット
          • 接着テープ
          • のり
          • 写真4枚(本当は100枚以上の写真の中から違うものを4枚,児童に選ばせる。今回は時間の関係で小野さんが配布して下さいました)
          • 台紙(4コマの枠が書かれたもの。1つの枠はL判の写真の大きさよりも8割程度小さい)

           
          • 4枚の写真を使って4コママンガを作っていくという授業。4枚の写真からストーリーを生み出し,その構図を考えながら写真を切り取って(トリミング)4コママンガにしていくという流れで行われた。
          • まずは小野さんのお子さんが写った4枚の写真からストーリーを自由に並び替えてストーリーを構想。参加者もしばらく写真を入れ替えたり,じっくり見ながらストーリーを構想していく。


          <模擬授業の実際>


           ストーリーが決まったら,4コママンガの枠の大きさに合わせて写真を切り取っていく。写真の部分部分を切り取って,「コラージュ」のように組み合わせている参加者もいた。
           また,写真を貼る際に,4コママンガの台紙の枠を切り抜いて,「窓」のようにして裏から貼ると仕上がりがきれいになると小野さんからのアドバイスもいただいた。

           マンガができたら,ケント紙を使って吹き出しの形に切り取り,セリフなどを入れて行く。吹き出しの形も自由。切り抜いた吹き出しをマンガに貼り付けて,セリフを書いていく。最後にマンガの題名を書いて完成!

          <授業の着想>


           「見ること」を意識する授業を図工の中で大事にしていきたいという想いで構想した授業。(見ること=watch,feel,think)マンガの枠に合わせて,写真のどの部分を使うかというところに子供の工夫がある。マッキントッシュのソフトに「コミックライフ」というソフトがある。そのソフトを教材化したらおもしろいのではないかという発想から思いついた授業である。パソコンのソフトではマウス操作で仕上がっていくのだが,実際の写真を使ってはさみで切ったり貼ったりする作業を取り入れるようにした。
          今回の授業ではあらかじめ4枚ずつ配布した写真を用いたが,たくさんの写真から子供に選ばせて作品づくりをさせてもよい。デジカメで子供たちに自由に撮らせた写真を使うのもよいだろう。

          <模擬授業の感想>


           模擬授業に参加してみて,ストーリーが思いつくまでが大変でした。しかし,ストーリーが決まってしまうと,写真をただ並べてストーリーを作るだけでなく,ストーリーに生かされるように写真のどの部分を使うと効果的かということを自然に考えて作品づくりをしている自分に気づきました。絵の苦手な子でも,構図について自然に学べる学習になると思いました。とても取り組みやすく,20分の時間があっという間に過ぎました。
           作業を見守りながら,小野さんが「図工で絵を描かせたりすると,子供たちは『これでいいですか』と言って作品を持ってくるが,私は『納得した?満足した?』ということを聞くようにしている」ということをおっしゃっていました。小野さんのクラスの子が一生懸命,そして自分お想いを持って作品づくりに向かう姿が思い浮かびました。

          (文責:東北青年塾「和賀」)

          <当日小野浩司さんが参加者に配付した資料>


          小野授業2




          「第18回東北青年塾 記録」目次

          1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

          2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
            1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
            2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
            3. 児童画の見方のここがポイント

          3. 参加者感想




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          参加者アンケートから第18回東北青年塾をふり返る

          2010.08.22 Sunday 23:20
          0
            第18回東北青年塾をふり返ります。
            前回8月の出張青年塾に続き、今回も出張青年塾。
            向かった先は、岩手県一関市。
            会場は一関市総合防災センター。
            ここ素敵でしたよ。
            はからずも、野口先生が造形遊びで体をたっくさん動く活動をされたのですが、めいっぱい動くことができる素敵な場所でした。

            18回目を迎える東北青年塾。
            講師に、野口晃男先生をお迎えしました。
            前回の野中信行先生と同じく、2度目の登壇です。
            前回は「学級経営」のお話をしていただきました。
            今回は「図画工作」です。
            実践を交えたお話。とても有意義でした。
            このことは、以下のアンケート結果からもわかっていただけるかと思います。

            最初、初めての場所。あまり、東北青年塾と接点がない一関市ということで、どれだけ人数が集まるか不安でした。
            しかし、蓋を開くと当日参加がたくさんいらっしゃって、24名と、顔をつきあわせて開催するにはちょうどよい人数での開催となりました。
            今回は、幼稚園、保育所からの先生の参加も多く、いつもの青年塾とは異なった色合いの素敵な半日となりました。

            参加者アンケートから当日の様子をふり返ってみます。

            (東北青年塾代表:阿部)


            1 「第18回東北青年塾」の内容について


            18内容

            よい結果です。
            小野浩司さんの模擬授業が充実していたので、もう少し時間があるとよかったという話もありました。メインの時間と青年塾生が行う時間との調整をしっかりしたいですね。

            2 「第18回東北青年塾」の方法について


            こちらの結果も良好です。
            アットホームな雰囲気がよかったというお褒めの言葉をいただきました。
            それがわたしたち東北青年塾のウリです。
            ぜひ、みなさんもいらっしゃってください。


            3 「第18回東北青年塾」参加者の声


            いつものように、参加者の自由記述アンケートを以下の通りにまとめました。事務局に提出していただいた全アンケートです。お読みいただいて、当日の様子を想像してみてください。
            こちらで、参加者みなさんと(もちろん、参加されなかった方も)ふり返りができると幸いです。


            • 小野さんの模擬授業の時間が短くて残念でしたが全体の流れを考えると仕方なかったカナ〜と思いました。造形遊びから水彩画体験などいろいろ楽しかったです。参加者のかかわり合いがたくさんあったことも今日の時間をより楽しくしていたと思います。一関での開催、実りあるものでした。
            • 自由に描かせるために、事前に子どもに体験させるなど、様々な手立てを教師が行う必要があることを知りました。自由な絵→子どもの心の解放→普段の学級づくりというつながりがあることもわかりました。
            • 小野先生の模擬授業を受けて、2学期以降の図工の学習の中に取り入れてみたいと思いました。「見る」ことを積極的にさせ、「見る」ことの力を伸ばせるようにしたいと思います。野口先生の講座では新聞を使った造形遊びや物語絵の指導の秘訣、児童画の見方を教えていただき、とても勉強になりました。これからの指導に生かし、児童理解につなげられるようにしたいと思います。
            • 素晴らしい実践を実技を交えながら伝授していただき、とても楽しかったです。野口先生のお話、奥が深く、もっともっと伺っていたかったです。またぜひお願いします。校長室の窓からを熟読します。
            • 野口先生のとっても濃い講座、とても勉強になりました。先生の情熱、明晰さ、経験、どれもすばらしかったです。これから少しでも近づけるように一層努力していきたいと思います。
            • 図画工作指導の基礎について、いろいろ教えていただき大変勉強になりました。子どもたちの「思い」を大切にした指導を行ってきたいと思います。2学期の学習が今から楽しみです。
            • 「校長室の窓から」は新聞にのるたびにいつも読んでいました。時には切り取ってファイルにしたりしていましたが、今回、本を購入して悩んだりした時などに読みたいと思います。今日はありがとうございました。
            • 図工についてこれまで集中して研修をすることがなく、独りよがりに進めていた部分が大きかった。今回のお話を聞き、基礎的な考え方をしっかり持ったうえで、指導していかなければならないと思った。図工と学級経営は直結していると思うので、丁寧に、かつ楽しく指導していきたい。
            • とても勉強になりました。野口先生のお話を聞きたくてきました。図工の実践も苦手なのに楽しかったです。野口先生のお話は横浜で聞いて2回目です。今日も心にしみるお話でした。もっと子どもの心にお寄り添っていかないとと思いました。ありがとうございました。
            • 楽しくてあっという間の時間でした。いつもは子どもたちの前に立つ立場ですが、自分が教えていただく立場になるとドキドキしたり、迷ったりして子どもたちもこんな気持ちになっているんだな・・・自分はそこを十分わかってあげられないていたかもしれないと気づきました。子どもの立場に立つということを忘れずにいたいと思います。
            • 「一関市で開催される学習会」というチラシを見て、内容に惹かれて参加しました。普段、なかなか図工について他の先生方の話を聞くこともなかったので大変参考になりました。ありがとうございました。「子どもの素直な気持ちを思い切り発散させる」図工。なかなか難しいものだなぁと思いました。つい、こちらの意図をはさんでしまいそうです。ですが、やらないと買われませんよね。と、今日のお話をうかがって思いました。自分の指導をふり返りつつ、子どもが楽しめる図工をめざしたいと思いました。
            • 絵画と学級経営がとても密接に関係しているということなど、根本的なところのお話をたくさん聞くことができたことが何より有意義でした。
            • とてもアットホームな雰囲気でリラックスして参加できました。野口先生のお話、すみずみに参考にしたいことがたくさんあり、もっとお話をお伺いしたいと思いました。
            • 保育所で2歳児を担当しております。19日に先生の講演に参加し今日の塾への誘いがあり参加しました。内容をそのまま使うことはできませんが、心の面で参考にできること多々あり参加してよかったと思っております。新聞紙の遊びは子どもたちが喜びそうです。アレンジしてやってみようと思います。
            • 木曜日の野口先生の講演会でこれを知り、飛び入りの参加でしたが、新聞を使った遊びには子どもたちも楽しめそうで、絵の方も参考になりました。
            • 一関ということで福島から行くべきか迷いつつ高速で来てみました。来てよかったです。ネットで見てもいいんじゃないかと思っていましたがリアル参加して、体験しないとわからない内容でした。野口先生のファンになりました。あ、小野先生の語りも好きです。
            • 「青年塾」という名前から参加する先生方は若く張り切っている先生方の集まりなんだろうな・・・と不安に思いながら参加しました。・・・が、挨拶の中で「気持ちが青年の方々の集まり〜」というフォローを聞いてホッとしました。小野先生の授業は1時間くらいあってもよかったのではないでしょうか。皆さんの作品を見たかったです。野口先生の講座は内容も濃く楽しく充実した時間でした。新聞を使ったいろいろな遊びはとても楽しかったです。ぜひ実践してみたいと思っています。準備をなさったスタッフの皆さん、ありがととうございました。この活動がますます充実し、発展されますようお祈りします。





            「第18回東北青年塾 記録」目次

            1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

            2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
              1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
              2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
              3. 児童画の見方のここがポイント

            3. 参加者感想




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            「第18回東北青年塾」のふり返り

            2010.08.22 Sunday 23:06
            0
              野口18-1

              2010年8月21日(土)13時〜17時。
              岩手県一関市一関市総合防災センターにおきまして「第18回東北青年塾」を開催しました。
              今回のメイン講師は野口晃男先生です。「子どもの心を育てる造形教育」というテーマした。野口先生は、東北青年塾では「学級経営」の話に続きまして2度目のご登壇になります。
              また、野口先生の講座に先立ちまして、我が東北青年塾メンバー小野浩司さんが模擬授業をしてくださいました。
              そのときの記録です。

              このエントリから、それぞれの場面、様子へジャンプしてご覧いただけます。
              どうぞご覧ください。



              「第18回東北青年塾 記録」目次

              1. 第一部 東北青年塾生模擬授業

              2. 第二部 野口晃男先生 『子どもの心を育てる造形教育』講座
                1. 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
                2. 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
                3. 児童画の見方のここがポイント

              3. 参加者感想

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